個人事業主や法人経営者の中でネット銀行を利用し、法人口座の管理を考える人は非常に多いです。そのほうが無駄な手数料を削減でき、さらにはネットバンキングの利便性が高いからです。

そうしたとき、ネット銀行の中でも非常に利便性の高い銀行としてGMOあおぞらネット銀行が知られています。

「サブ口座をいくつも保有できる」「大量の一括振込処理に対応できる」など優れた機能を有しているのがGMOあおぞらネット銀行です。

そのため起業した直後の個人事業主や会社は当然として、ある程度の年数を経る会社であっても、多くの経営者がGMOあおぞらネット銀行で法人口座を開設しています。

このとき、事前に銀行の特徴について詳細に理解しておくことは重要だといえます。そこで、GMOあおぞらネット銀行を利用するメリットや評判・口コミ、実際の体験談を含めて解説していきます。

振込手数料(自行宛) 無料
振込手数料(他行宛) 3万円未満:166円、3万円以上:261円
外貨預金
デビットカード 還元率:1%
個人事業主(屋号あり)

GMOとあおぞら銀行の提携による会社

インターネット業界の巨大企業としてGMOが知られています。このGMOとあおぞら銀行が提携してできた会社がGMOあおぞらネット銀行になります。

あおぞら銀行は東京の会社であり、メガバンクではなく地方銀行でもないという中途半端な立ち位置なのですが、こうした立場を活かして「インターネット銀行を業務提携によって立ち上げる」という大胆な行動を実行に移しました。

このとき、資本関係は以下のようになっています。

  • 株式会社あおぞら銀行:91.20%
  • GMOインターネット 株式会社:4.40%
  • GMOフィナンシャルホールディングス 株式会社:4.40%

つまり、株式の9割以上をあおぞら銀行が保有しています。そのため、会社はGMOグループではなくあおぞら銀行グループに属するようになります。メインはあおぞら銀行傘下であり、そこにGMOの技術が加わっていると考えましょう。

ネット銀行の振込手数料を比較する

ただ心配になるのは、「リアル店舗を有する銀行」が保有するネット銀行であるため、「利用料金が高いのでは?」と心配になってしまいます。

しかし、これについては問題ありません。GMOあおぞら銀行ネット銀行については振込手数料が非常に安く設定されており、ネット銀行としての利便性が非常に高くなっています。むしろ、ネット銀行の中では最安値の部類に入ります。

それぞれのネット銀行の手数料を比べると以下のようになります。

自行宛 他行宛

(3万円未満)

他行宛

(3万円以上)

GMOあおぞらネット銀行 無料 166円 261円
住信SBIネット銀行 50円 160円 250円
楽天銀行 52円 168円 262円
ジャパンネット銀行 55円 176円 275円

このように、ネット銀行の中でもGMOあおぞらネット銀行は同じ銀行間同士であれば無料です。手数料については、GMOあおぞらネット銀行では以下のようになるのです。

  • 自行あて:無料
  • 他行あて(3万円未満):166円
  • 他行あて(3万円以上):261円]

「リアル店舗を有する銀行」が運営するネット銀行ですが、ネット銀行として振込手数料は安く、非常に利便性が高いといえます。

法人デビットカードの還元率は1%

また他のネット銀行と比較して、GMOあおぞらネット銀行の優れている部分は他にもあります。それは、法人デビットカードのスペックが高いという点です。

ネット銀行では、どの銀行でもデビットカードを必ず作ることになります。キャッシュカードとデビットカードが一体になっているため、「ネット銀行で口座開設をする=法人デビットカードを保有する」といえます。

私が保有しているGMOあおぞらネット銀行のキャッシュカードについては、以下のようにデビットカードとしての機能が備わっているのです。

そうしたとき、GMOあおぞらネット銀行の法人デビットカードは非常にスペックが優れています。還元率は1%であり、非常に還元率が高いからです。

またこのときはキャッシュバックとなります。そのためカード決済すれば、そのうち1%の代金が後で現金となって返ってくるようになります。つまり、「常に1%引きで商品を購入できるような仕組みになっている」と考えれば問題ありません。

しかも、このときの国際ブランドはVISAです。そのため、世界中どこへ出向いても利用できるようになっています。

1口座につき20のサブ口座を保有できる

さらに便利な機能として、サブ口座の存在があります。GMOあおぞらネット銀行では、メインの銀行口座だけでなく、20ものサブ口座を追加で付け加えられるようになっているのです。

一つの事業だけをしている場合、サブ口座は不要です。ただ、会社でいくつもの事業を展開しているケースは多いです。そうしたとき、事業ごとに口座を分ければ「どの事業で売上があるのか」が明確になり、お金の管理をしやすくなります。

例えば、以下のように口座を分けます。

  • 事業内容:コンサル事業、EC事業など
  • 営業所の場所:東京支店、大阪支店など
  • 事業部門:営業部、経理部など

いずれにしても、このように分離することでお金を把握しやすくなります。そうしたとき、GMOあおぞらネット銀行では「口座名義+任意名」でサブ口座を最大20まで保有できるため、ネットバンキングとしての利便性が高くなっています。

口座開設での必要書類を理解する

それでは、GMOあおぞらネット銀行へ実際に法人口座開設をする場合はどのような審査書類を提出しなければいけないのでしょうか。これについては以下になります。

・登記簿謄本と法人の印鑑証明書

法人口座開設時、すべての銀行で提出が必要になるのが登記簿謄本(履歴事項全部証明書)と法人の印鑑証明書です。これについては、役所(法務局)で取得できます。法人登記したらいつでも取得できるため、こうした書類を早めに入手しましょう。

・申込書類

GMOあおぞらネット銀行にWeb上で申し込みをすると、自動で申込書類がPDFとして作成されるようになります。この書類を印刷して法人印を押し、提出することになります。

・代表者の本人確認書類

運転免許証やマイナンバーカード、パスポートなど本人を確認できる書類を提出します。これもすべての銀行で提出が必要になります。

・法人番号の印刷書類

法人番号を印刷し、送ることになります。法人番号については「国税庁・法人番号公表サイト」で調べることができます。

・事業内容を確認できる書類

他のネット銀行に比べて、GMOあおぞらネット銀行では提出書類が多くなっています。その中に「事業内容の確認ができる書類」があります。これについて、何枚もの書類を提出しなければいけません。

具体的には、以下の書類が必要になります。

  • 会社概要が分かるもの:ホームページのコピー、事業計画書、事業概要説明書など
  • ビジネス内容が分かるもの:取引先との契約書コピー、相手企業からの請求書、発注書・納品書など
  • 許認可事業の場合:古物商許可証、有料職業紹介事業許可証など許可証のコピー

これらを提出しなければいけません。他のネット銀行では、ここまで要求してきません。例えば私の会社だと、ホームページや事業計画書を過去に作成していなかったため、仕方なく事業概要説明書をパワーポイントで以下のように作りました。

ネット銀行での書類審査に通すためだけに作成したわけですが、これによって問題なく審査に通過して法人口座開設できたというわけです。

審査書類は多いが最も審査に通りやすい:書類がないと審査落ち

なお、ネット銀行の中でも評判・口コミにおいてGMOあおぞらネット銀行が優れているのは、「最も審査に通りやすい」という点にあります。

この理由は単純であり、先ほど記した通り「ビジネス概要の説明書類をたくさん提出しなければいけない」ように決めているためです。これにより、さまざまな角度から審査ができて「真っ当なビジネスをしている」と判断しやすくなります。

一般的に、法人口座開設は非常に審査が厳しいことで知られています。ただネット銀行では簡単な書類の提出しか要求しないケースがあります。この場合、申請は楽であるものの、法人口座開設の審査時に高確率で落とされるようになります。

そのためGMOあおぞらネット銀行では、確かに必要となる提出書類が多くて面倒ではあるものの、これは「審査に通過しやすいというメリット」になると理解しましょう。そこで、書類を送るときは一つに限らず、対応できる説明書類について可能な限りたくさん郵送するといいです。

なお、起業直後で契約書や請求書などを用意できない場合、GMOあおぞらネット銀行が用意した以下のエクセル表に記入して送るという方法もあります。

ただ、このフォーマットだとあなたの会社が本当にそうしたビジネスをしているのか証明できず分かりにくいです。そのため審査落ちになる可能性があるため、知り合い経営者にお願いするなど、何とかして審査で必要な書類を集めるといいです。

最も審査基準の低いGMOあおぞらネット銀行で審査落ちになる人というのは、「提出したビジネス書類の内容がザックリしている」など、提出した事業内容に関する書類に不備があったからだといえます。

融資の制度は存在しない

ちなみに銀行ではありますが、GMOあおぞらネット銀行では融資の制度はありません。つまり、ネット銀行を利用したとしても会社として借金することはできないのです。

利便性の高いネット銀行ですが、融資制度がないことについては唯一のデメリットだといえます。

もし融資を利用してビジネスを加速させたい場合、リアル店舗を有する銀行に掛け合わなければいけません。メガバンクは敷居が高すぎるため、要は地方銀行に相談することになりますが、銀行窓口にて借金したいことを申し出るようにするのです。

そのため借金を考えている個人事業主や法人経営者の場合、すべての取引をGMOあおぞらネット銀行へ移行するのは危険です。融資を受ける可能性がある場合、地方銀行・信用金庫とも関係性を保っておくようにしましょう。

ネットバンキングの利便性は非常に高い

しかしながら、GMOあおぞらネット銀行のデメリットは融資くらいであり、他については優れているといえます。振込手数料が安く、24時間いつでもログインできるのは当然として、複数口座にも対応しているからです。

また、それだけではありません。GMOあおぞらネット銀行の場合は以下のようなサービスも可能になっています。

  • 各種書類(残高証明書など)を無料発行
  • 外貨預金口座(米ドルやユーロなど)を利用できる
  • 大量の振り込みを一括処理
  • 定額を毎月自動振り込み
  • 担当者ごとにログインIDを管理
  • セブン銀行にてATMを利用可能

主なものだけを記しましたが、他にもさまざまな機能があります。こうした多機能なネットバンキングのサービスを有するのがGMOあおぞらネット銀行になります。

GMOあおぞらネット銀行での法人口座開設体験

なお、「実際にどのようにしてGMOあおぞらネット銀行にて法人口座開設をするのか」について、単なる評判・口コミではなく、私の体験を踏まえながら解説していきます。

まず申し込みをするためには、公式サイトから手続きをしなければいけません。そこで、私についても公式サイトから申し込みをすることにしました。このときは入力フォームの最後まで記入し、内容を確認して送信するだけになります。

このあと、自動で作成してくれる口座開設申込書(PDF)を印刷し、他の必要書類と一緒にGMOあおぞらネット銀行へ郵送することになりました。

郵送後、数日経過して書類の受付完了メールが送られてきます。。ようやく銀行側へ書類が届いたため、審査に入ります。

そうして、このメールの3日後に審査結果のメールが届きました。メールには「審査に通過したので、法人口座開設の手続きが完了しました」と書かれていました。

法人口座開設は厳しいですが、私の会社では問題なくGMOあおぞらネット銀行にて銀行口座を作れたというわけです。

そうして「利用開始の案内」の到着を待っていると、キャッシュカード&デビットカードが届くようになります。このときは簡易書留にて以下の書類が送られてきましたが、書類にあるパスワードを入力することで、正式に銀行口座を使えるようになりました。

私の会社ではこうしてGMOあおぞらネット銀行にて法人口座開設を行いました。

特に他の会社や個人へ振込をする場合、私の会社では必ずネット銀行にて振込処理を利用しています。そのほうが無駄な経費を大幅に節約できるからです。このように、ネット銀行を活用して法人口座開設をするのはメリットが大きいといえます。

評判・口コミの優れるGMOあおぞらネット銀行を利用する

ネット銀行の大手ではないものの、特に法人口座開設の場面で優れているのがGMOあおぞらネット銀行になります。評判・口コミに優れるのは理由があり、おさらいすると以下のような特徴があります。

  • 審査に最も通過しやすいネット銀行
  • 振込手数料がネット銀行の中でも最安値水準
  • 法人デビットカードの還元率が1%(国際ブランドはVISA)
  • 20のサブ口座を保有できる

これから先、ネット銀行を利用するにしても、審査に通過しなければいけません。そういう意味では審査落ちがほとんどなく、さらにはネットバンキングの機能も充実しており、デビットカードについても高スペックです。

融資機能がないのはデメリットですが、これについては他の地方銀行とも付き合うことでカバーできます。

ただ、どのネット銀行にて個人事業主や法人の口座開設をしようかと考えたとき、個人事業主や法人経営者にとって非常に優れているのがGMOあおぞらネット銀行です。ビジネスでの無駄な経費を節約し、ネットバンキングの利便性を向上させるため、GMOあおぞらネット銀行を活用するといいです。