これから法人口座開設を考えるとき、選択肢の一つにジャパンネット銀行が挙げられます。ネット銀行が日本国内に出始めた初期から活動している銀行の一つがジャパンネット銀行であり、ネット銀行の中では老舗になります。

そのため知名度もある程度高いジャパンネット銀行ですが、個人事業主や法人経営者が口座開設するとき、どのように行動すればいいのでしょうか。

経営者が法人口座開設するとき、当然ですが優れた銀行口座を選ばなければいけません。そこで、事前に「ジャパンネット銀行がどのような特徴を有する金融機関なのか」について理解する必要があります。

ここではジャパンネット銀行にて銀行口座開設をするとき、どのように考えて口座を作成すればいいのか解説していきます。

ネット銀行の中では振込手数料が高い

世の中にはいくつものネット銀行が存在します。そうした中で、ネット銀行を選ぶときに重要になるポイントが振込手数料です。

メガバンクや地方銀行・信用金庫ではなく、多くの人がネット銀行にて法人口座開設をします。この理由は単純であり、そのほうが圧倒的に費用を削減できるからです。振込数の少ない中小零細企業であっても、一般的な金融機関からネット銀行に変更するだけで、年間20万円以上の無駄な経費を削減できるのは普通です。

そうしたとき、ジャパンネット銀行の振込手数料がどのようになっているのかというと、ネット銀行の中でも他のネット銀行と比較すると以下のようになります。

自行宛 他行宛

(3万円未満)

他行宛

(3万円以上)

GMOあおぞらネット銀行 無料 166円 261円
住信SBIネット銀行 50円 160円 250円
楽天銀行 52円 168円 262円
ジャパンネット銀行 55円 176円 275円

このように、ジャパンネット銀行以外の有名なネット銀行と比較したとき、どうしてもジャパンネット銀行の振込手数料は劣るようになります。明らかに振込手数料が高くなっているからです。

ネット銀行の歴史において初期から活動しているジャパンネット銀行ですが、手数料の面では他のネット銀行に比べて劣ることは理解しましょう。

審査基準は低めといわれている

ただ、ネット銀行の中でもジャパンネット銀行は審査基準が低めといわれています。振込手数料は高めであるものの、ジャパンネット銀行で申し込みをする個人事業主や法人経営者が多いのは、こうした理由があります。

法人口座開設では、一般的に審査基準が非常に高くなっています。これは、投資詐欺など犯罪資金のマネーロンダリング(資金洗浄)に頻繁に利用されるからです。そこで、銀行側が自主的に審査を厳しくしているのです。

その中でもネット銀行は審査が低めといわれていますが、特にジャパンネット銀行は審査に通過しやすいのです。ネット銀行は金融機関ごとに審査基準がバラバラであり、例えば楽天銀行は審査が厳しいことで知られています。私については、以前に楽天銀行で以下のように審査落ちになりました。

ただジャパンネット銀行であれば、審査基準が低めの分だけこうした審査落ちのケースが少ないというわけです。

・個人事業主は屋号ありの口座開設が可能

ちなみにジャパンネット銀行については、個人事業主は屋号ありの銀行口座を作ることができます。ネット銀行によっては屋号ありの口座を作れませんが、ジャパンネット銀行であれば問題ありません。

Pay-easy(ペイジー)による支払いができる

またジャパンネット銀行では、Pay-easy(ペイジー)を活用した支払いが可能になります。税金や公共料金、各種料金などの支払いについて、振込手数料なしのその場で振り込みできるシステムがペイジーになります。

ネット銀行の中には、Pay-easy(ペイジー)による支払いに対応していないケースもあります。ただ、ジャパンネット銀行では可能というわけです。以下の通り、問題なく支払えることが分かります。

実際にビジネスをしていると、ペイジーを活用する場面はいくつか出てきます。そうしたとき、ペイジーによる支払いを選択できるのはネット銀行利用を考えるときのメリットの一つといえます。

20のサブ口座開設に対応している

他には、ジャパンネット銀行だと複数の口座開設に対応しています。個人事業主は無理ですが、法人であれば「1つのメイン口座に対して、20のサブ口座を作れる」ようになっているのです。

以下のように、これについては公式サイトでも明記されています。

特に複数の事業をもつ会社であれば、サブ口座があるのは非常に便利です。事業ごとの売上や利益を把握できるからです。例えば、以下のように事業ごとに口座を分けられます。

  • 事業内容:コンサル事業、EC事業など
  • 営業所の場所:東京支店、大阪支店など
  • 事業部門:営業部、経理部など

起業した直後であればもちろん関係ありません。ただ、このようにサブ口座をもてる仕組みがあれば法人口座として利便性が高いです。

法人デビットカードのスペックが悪いデメリット

一方でジャパンネット銀行にはデメリットもあります。最大のデメリットは既に述べた通り、ネット銀行の中でも振込手数料が高いことです。ただ、他にもあります。それは、法人デビットカードのスペックが低いことです。

通常の法人デビットカードであれば、還元率の設定があります。つまりカード決済した分だけ、あとでキャッシュバックとしてお金が返ってきます。

年会費無料であり、このときは還元率1%などでキャッシュバックされるのが法人デビットカードになります。

しかしジャパンネット銀行の法人デビットカードでは、年会費無料であるものの、還元率はゼロです。つまり、カード決済したとしても特に得をすることはありません。

ジャパンネット銀行の法人デビットカードでスペックが非常に低いといわれているのは、「還元率がゼロであり、キャッシュバックの機能がまったくない」ことなのです。

融資は可能だか金利は高い

他には、ジャパンネット銀行には融資の機能があります。このときの融資では担保・保証人が不要であり、来店なしにて利用できるようになっています。

ただ、担保なしの分だけ手数料は高めです。どれだけ金利が低くても、以下のように4.8%です。

また、通常は「提示されている金利幅のうち、高値の年利で考える」のが大原則です。そのため、「ジャパンネット銀行では年利10%以上になるのが当然だ」と理解しましょう。

このように年利の高いビジネスローンのため、借金をしたい場合は地方銀行・信用金庫を頼るのが一般的です。融資の相談はジャパンネット銀行ではなく、その他の金融機関を利用するほうが優れるといえます。

もちろん非常に年利の高いノンバンク系のビジネスローンよりは中身はまともです。ただ、よほどのことがない限りはジャパンネット銀行の融資を利用することがないのは理解しましょう。

必要書類を事前に理解する

それでは、ジャパンネット銀行にて申し込みをするとき、必要書類としては何があるのでしょうか。これについては、以下のようになります。

・口座開設の申込書

ジャパンネット銀行の公式サイトでフォームへ入力すれば、PDFにて自動的に口座開設の申し込み書類を作成してくれるようになります。

あとは、このPDFを印刷して必要となる押印を済ませ、郵送するだけになります。

・本人確認書類

銀行口座を作る場合、必ず代表者の本人確認書類を送らなければいけません。多くは運転免許証ですが、用意できない場合はパスポートやマイナンバーカードなど他の書類で代用することになります。

・法人番号の書類

すべての会社に法人番号が割り当てられています。このときの法人番号は「国税庁・法人番号公表サイト」にて事前に検索し、印刷して提出しましょう。

・ビジネス内容の確認資料

ジャパンネット銀行ではビジネス内容の確認書類を提出しなければいけません。このとき最も重要になるのがホームページです。

会社のホームページを保有しているだけでは当然ながらダメであり、公式サイトに以下のような内容が記載されている必要があります。

  • 会社概要:法人名、登記住所、連絡先、代表者名
  • 事業内容:商品・サービスの内容、価格、購入方法
  • 特定商取引法に基づく記載(通販業者の場合)

ホームページの記載内容については、ジャパンネット銀行の公式サイトにも以下のように記されています。

ジャパンネット銀行でいうビジネス内容の確認書類というのは、要は「個人事業主や法人として活動するときのホームページを提示すればいい」と考えれば問題ありません。

ホームページがないと審査が厳しくなる

しかし、ジャパンネット銀行のデメリットとして「ホームページがない場合は高確率で審査落ちになる」ことがあげられます。

個人事業主や法人の中には、公式サイトを保有していないケースがあります。その場合、以下の書類の両方を提出しなければいけません。

  • 法人の存在があることの証明書類:法人設立届出書、確定申告書などのコピー
  • 許認可証:保険業免許、営業許可証など

つまり、「営業許可証のないビジネスをしている人の場合、ホームページがないと確実に審査落ちになる」と理解しましょう。

ビジネス概要を確認できない場合、ネット銀行だと審査落ちになります。そうしたとき、ジャパンネット銀行の場合はビジネス確認書類をホームページまたは「法人の存在を証明する書類+許認可証」だけに設定しています。そのためジャパンネット銀行への申し込みでは事前の公式サイト作成が基本的に不可欠だと理解しましょう。

ジャパンネット銀行で法人口座開設する

どのように考えてジャパンネット銀行にて法人口座開設を実現すればいいのか解説してきました。銀行ごとに特徴があり、メリット・デメリットがあります。これらを比較したうえで、銀行口座を作るべきかどうかを考えなければいけません。

ネット銀行の中では、古くから存在するのがジャパンネット銀行です。ホームページの保有は基本的に必須であるものの、他のネット銀行よりも審査基準が低めであり、複数口座の保有など優れた特徴があります。

ただ、他のネット銀行に比べて振込手数料が高いという大きなデメリットがあります。法人デビットカードのスペックが低く、融資機能が微妙なのもデメリットになります。

こうした特徴を理解したうえで、ジャパンネット銀行にて法人口座開設をするかどうかを決めるようにしましょう。ネット銀行ごとに特徴が異なるため、個人事業主や法人の経営者として適切な銀行口座を開設するといいです。

振込手数料が安く、機能に優れる
個人事業主・法人おすすめのネット銀行

すべての個人事業主・法人で必須になるのがネット銀行での法人口座開設です。メガバンクや地方銀行からネット銀行に変えるだけで、月40件ほどの振り込みであっても年間24万円以上の無駄な経費を削減できます。

またネット銀行だと24時間365日ログインできるのは当然として「1口座で20のサブ口座を保有できる」「外貨預金が可能」「自動での定期払いを設定できる」など非常に高機能です。

もちろん融資については微妙なため、融資が必要な場合は地方銀行などとも付き合う必要があります。それでも、振込をネット銀行へ変えるだけで大幅なお金の節約につながります。

ただ、ネット銀行とはいっても多くの数があります。また、ネット銀行によって特徴がそれぞれ異なります。そこで、ネット銀行の中でも優れた銀行についてランキング形式にて以下で記しているため、この中からあなたのビジネス活動に最適なネット銀行を選択するようにしましょう。

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