法人口座開設を考えるとき、どの銀行にて口座開設をするのかは非常に重要です。その中でも選ぶのに悩みやすいものとしてネット銀行があります。

一般的にメガバンクで会社口座を作るのは微妙です。そのため地方銀行・信用金庫またはネット銀行にて法人口座開設をすればいいです。このとき、地方銀行としてはあなたが住んでいる地域の銀行へ申し込めば問題ありません。

一方でネット銀行だと、日本全国から誰でも申し込むことができます。また、その数はそれなりにたくさんあります。ただ、ネット銀行ごとの特徴を理解している人は少ないです。

そこで個人事業主や法人経営者がどのようなネット銀行を選び、事業用口座を作ればいいのか解説していきます。

オンラインのネット銀行によって特徴が異なる

インターネット銀行とはいっても、独自にビジネスを展開している株式会社になります。そのため当然ですが、ネット銀行ごとに特徴が異なるようになります。

このとき、まずはネット銀行としてどのような種類があるのか知っておかなければいけません。このとき、例えば以下のような銀行がオンライン完結のインターネット銀行として存在します。

  • GMOあおぞらネット銀行
  • 住信SBIネット銀行
  • 楽天銀行
  • ジャパンネット銀行
  • イオン銀行
  • ソニー銀行

ただ、こうした銀行の中でも振込手数料はそれぞれ異なりますし、法人デビットカードのスペックも違ってきます。そのため個人事業主や法人経営者はこうした中から人気のネット銀行を選択する必要があります。

振込手数料は法人口座開設で重要な要素の一つ

そうした中でも、特に重要な要素として振込手数料があります。少しでも安い手数料にすることで、個人事業主や法人として無駄な経費を削減することができます。

その中でも、有名なネット銀行で比較すると振込手数料は以下のようになります。

自行宛 他行宛

(3万円未満)

他行宛

(3万円以上)

GMOあおぞらネット銀行 無料 166円 261円
住信SBIネット銀行 50円 160円 250円
楽天銀行 52円 168円 262円
ジャパンネット銀行 55円 176円 275円

振込手数料だけで考えると、最安値はGMOあおぞらネット銀行または住信SBIネット銀行になります。

社員が何人かいる場合、毎月の給料支払いをGMOあおぞらネット銀行間のみにすれば、圧倒的に費用削減になります。同じ銀行同士での料金が無料だからです。

一方で他の銀行へ送金する場面では住信SBIネット銀行が最安値です。また住信SBIネット銀行の場合、キャンペーンによって「月10回まで振込手数料が無料」を利用できるため、実際の振込手数料はより下がるようになります。

ネット銀行はどこがいい?その他の要素まで考慮する

ただ、振込手数料だけで比べてはいけません。その他の要素についても考える必要があります。例えば、以下のようなサービスが可能なネット銀行が存在します。

  • 1口座につき、20のサブ口座を保有できる
  • 毎月の定額自動振り込みが可能
  • 法人デビットカードの還元率が高い

個人事業主や会社経営者が銀行口座を開設するとき、こうした別のスペックについても確認しましょう。そうしないと、本当に優れた銀行にて口座開設できません。

複数のネット銀行へ同時に申し込むといい

なお、このときは複数の銀行口座について同時に開設を申し込むのが一般的です。これが個人事業主ならまだしも、法人の場合はより審査基準が高くなるため、いくつもの銀行に掛け合うのが普通なのです。

これは事業用口座の開設では審査が厳しくなるからです。実際に私の会社についても、以下のように楽天銀行で法人口座開設を拒否された過去があります。

法人口座開設には早くても2週間かかります。そのため仮に審査落ちになると事業用口座を作るにしても、ゼロからのスタートになるのでさらに2週間以上の審査期間を要するようになり、ビジネス口座を保有するまで1ヵ月以上かかってしまいます。

これが複数銀行に同時申し込みをするべき理由になります。そのため地方銀行・信用金庫に申し込むときに限らず、ネット銀行についてもいくつかについて同時申し込みをするといいです。

おすすめのネット銀行の比較ランキング

それでは、ネット銀行としてはどこがいいのでしょうか。おすすめのネット銀行としては、以下の2つになります。

  • GMOあおぞらネット銀行
  • 住信SBIネット銀行

すべての個人事業主や法人経営者に適しているのがGMOあおぞらネット銀行です。振込手数料は非常に安く、さらにはネットバンキングが多機能であり、法人デビットカードの還元率も優れています。

一方で「他行への振込手数料」が最安値なのが住信SBIネット銀行です。ネットバンキングの機能は少し劣るものの、他行への振り込みに対する費用面で考えると非常に内容がいいのです。

なお楽天銀行やジャパンネット銀行などについては、GMOあおぞらネット銀行や住信SBIネット銀行などに比べて特徴が薄いためおすすめしていません。万が一、GMOあおぞらネット銀行や住信SBIネット銀行の審査に落ちた場合のみ、申し込むようにしましょう。

そうしたとき、おすすめネット銀行の比較ランキングとしては以下のようになります。

GMOあおぞらネット銀行

審査に通りやすく、ネットバンキング機能が最も優れる

すべての個人事業主や法人経営者にとって優れており、おすすめできるのがGMOあおぞらネット銀行です。

まず、あらゆるネット銀行の中でも最も審査に通過しやすいのがGMOあおぞらネット銀行です。審査時に提出するべき「ビジネス概要の説明書類」は多く面倒であるものの、こうした書類を出すからこそあなたのビジネス内容をきちんと示すことができ、結果として法人口座を開設しやすくなっているのです。

またネット銀行の中でも、振込手数料は非常に安い部類に入ります。自行あてなら無料ですし、他行あてでも最安値に近い費用にて振込が可能になっています。

さらにいうと、GMOネット銀行はかなりハイスペックなネットバンキングになっています。24時間365日ログインでき、外貨預金が可能なのは当然として、以下にも対応しています。

  • 1口座開設につき、20のサブ口座を保有できる
  • 定期的な自動払いが可能
  • 残高証明書などを無料でダウンロードできる

これに加えて、ネット銀行の口座開設に伴って発行される法人デビットカードの還元率は1%です。また国際ブランドはVISAなので、全世界どこでもカード利用できます。こうした理由から、あらゆる個人事業主や法人経営者にとって優れたネット銀行といえます。

振込手数料(自行宛) 無料
振込手数料(他行宛) 3万円未満:166円、3万円以上:261円
外貨預金
デビットカード 還元率:1%
個人事業主(屋号あり)

住信SBIネット銀行

他行への振込手数料が最安値

あらゆるネット銀行の中でも、他行への振込手数料が最安値なのが住信SBIネット銀行です。自行あては手数料がかかるものの、他への振り込みではお得なのです。そのため、特に「社員が少なく、他行への振り込みがメイン」という会社にとっては法人口座開設に優れています。

また住信SBIネット銀行の場合、「個人や法人などから月に10件以上の振り込みがある」というようなケースだと、他行への振り込みをするときに月10件について振込手数料が無料になります。そのため、さらに振込手数料を抑えられるようになります。

なお住信SBIネット銀行の場合、ネット銀行では珍しく融資の制度があります。このサービスをdaytaといいますが、無担保にて審査なしで借入できます。もちろん無担保なので金利5~7%と高めですが、ビジネスローンに頼るよりも圧倒的に利率は低いです。

ただ、このように費用面や融資面ではメリットですが、住信SBI銀行はネット銀行の中でも審査基準が高めです。特にバーチャルオフィス利用の会社だと、100%審査に通過しないのは事前に理解しておきましょう。また個人事業主は屋号にて口座開設できません。

他には、「20のサブ口座を保有できる」「無料で自動的な定期払いを設定する」などはできません。法人デビットカードについても、還元率は0.6~0.8%と低めです。

つまり他行への振込手数料は優れているものの、他のオンライン銀行のネットバンキングと比較して、機能については劣っていると考えましょう。しかしそうした多機能なメリットは考えず、小規模の法人として「他行への振込手数料をできるだけ抑えたい」という場合は住信SBIネット銀行がおすすめです。

振込手数料(自行宛) 50円
振込手数料(他行宛) 3万円未満:160円、3万円以上:250円
外貨預金
デビットカード 還元率:0.6~0.8%
個人事業主(屋号あり) ×