法人用の銀行口座を開設するとき、非常に重要になるのが発生する費用です。どの銀行でも振込手数料が必要になりますし、ネットバンキングを利用することで維持費(月額利用料金)が必要になるのはよくあります。

ただ、こうした費用は法人経営者にとって無駄でしかありません。できることなら、これらの手数料支払いを少なくしたいと考えるのは普通です。

銀行での振込手数料について、リアル店舗を多く有する銀行を利用する場合、メガバンクでも地方銀行でも利用料金は異常なほど高額になるのが普通です。ただ、これがネット銀行だと安価になります。もちろんネット銀行では、ネットバンキングを利用するにしても費用はかかりません。

そのため法人口座開設での費用を安く抑えたい場合、基本はネット銀行になります。そこで、どれくらい金額が違うのか解説していきます。

リアル店舗を有する銀行は振込手数料が高額

会社用の銀行口座を開設するとき、何とかして審査に通過してもらうように頑張らなければいけません。法人口座開設は非常に難易度が高いからです。

それでは、どのような銀行でもいいから口座開設すればいいのかというと、当然ながらそういうわけではありません。このとき重要なのは費用になります。他の口座へ振込するときは振込手数料を取られるため、この金額を考慮しなければいけません。

そうしたとき、リアル店舗を有する銀行だと非常に値段が高額になります。例えば、以下は三菱UFJ銀行での振込手数料になります。

このように、他の銀行へ振込するとき3万円以上だと770円になります。こちらがネットバンキングで振込作業を行い、銀行側としては何も手作業を加えていないにも関わらず、1回につき770円という異常なほど高額な費用を取られるようになるのです。

ただ、これはメガバンクだから高額というわけではありません。地方銀行であっても、このように非常に高い振込手数料を徴収しています。リアル店舗を有する銀行というのは、どこも振込手数料を異常に高く設定しています。

ネット銀行ならどこも振込手数料は3分の1以下

それに対して、ネット銀行であればどうなのでしょうか。ネット銀行であれば、こうした振込手数料が非常に安くなっています。

個人口座であれば、月に数回までなら振込が無料になることがあります。さすがに法人だとそこまでにはなりにくいですが、それでもネット銀行なので非常に安価な振込手数料に設定されています。

例えばGMOあおぞらネット銀行であれば、以下のような手数料になっています。

同じように他の銀行へ送金するにしても、3万円以上は261円です。先ほどの三菱UFJ銀行に比べて、振込に必要な費用は3分の1以下となっています。

会社経営において、銀行の振込手数料ほどばからしい費用は存在しません。こうした出費はできるだけ排除する必要があり、それだけで大幅に経費を削減できるようになります。そのため費用面ではネット銀行が圧倒的に優れています。

手数料をそれぞれ比べてみる

それでは、それぞれの銀行でどのような振込手数料になっているのでしょうか。これについて、主なネット銀行としては以下があります。

  • GMOあおぞらネット銀行
  • 住信SBIネット銀行
  • 楽天銀行
  • ジャパンネット銀行

また、メガバンクとしては「三菱UFJ銀行」「三井住友銀行」「みずほ銀行」があります。これに地方銀行として「横浜銀行」「関西みらい銀行」を加えて比較したいと思います。

このとき、振込手数料はそれぞれ以下のようになります。

自行宛

(3万円未満)

自行宛

(3万円以上)

他行宛

(3万円未満)

他行宛

(3万円以上)

GMOあおぞらネット銀行 無料 無料 166円 261円
住信SBIネット銀行 50円 50円 160円 250円
楽天銀行 52円 52円 168円 262円
ジャパンネット銀行 55円 55円 176円 275円
三菱UFJ銀行 110円 330円 550円 770円
三井住友銀行 330円 550円 660円 880円
みずほ銀行 220円 440円 440円 660円
横浜銀行 220円 440円 440円 660円
関西みらい銀行 220円 220円 440円 440円

銀行によって手数料はバラバラです。ただいずれにしても、ネット銀行では他の銀行に比べて圧倒的に低い手数料になっていることが分かります。

振込手数料だけで年間に高額な違いがある

そうしたとき、リアル店舗を有する銀行ではなくネット銀行をメインにすれば、年間の無駄な経費を大幅に削減できるようになります。

私の会社は中小零細企業であり、規模の大きい会社のように月に何百・何千という振込をするわけではありません。ただ、それでも月に20~40件ほど振込をする機会があります。そうしたとき、ネット銀行とそれ以外では1回の振込(3万円以上)につき400円ほどの差が生まれます。

仮に月40件の振込をする場合、振込をネット銀行に変えるだけで月16,000円もの差を生じます。

  • 1回400円 × 月40件 = 16,000円

これが1年になると「16,000円 × 12ヵ月 = 19万2,000円」です。月にわずか40件ほどしか振込処理をしない私のような小さい会社であっても、これだけの違いが生まれます。当然、振込回数の多い会社だとより経費金額に違いが生じると考えましょう。

ネットバンキングでの維持費用の存在

それでは、法人口座開設で考慮しなければいけないのは振込手数料だけなのでしょうか。これについては、実は違います。会社の銀行口座では他にも維持費が存在し、その代表的なものがネットバンキングの月額使用料です。

リアル店舗を有する銀行だと、ネットバンキングで利用料を取られます。例えば、以下は三菱UFJ銀行のネットバンキング利用料です。

このように、毎月1,760円のお金を取られることが分かります。ネットバンキングは無料で利用できるように思ってしまいますが、銀行はこうした部分でもお金を取ってくると考えましょう。

維持費はネット銀行で存在しない

それに対して、ネット銀行ではどうかというと当然ながらネットバンキングで維持費を取られることはありません。

インターネット銀行だと、専用のATMがなければ店舗もありません。また、通帳もありません。そのために維持コストを大幅に少なくしているわけですが、ネット銀行ではネットバンキングのみでの利用になります。そうしたとき、維持費やネットバンキングの利用料金を含めて無料になっていると考えましょう。

それでは、ネットバンキングの利用料金がどのようになっているかというと以下のようになります。

ネットバンキングの利用料金
GMOあおぞらネット銀行 無料
住信SBIネット銀行 無料
楽天銀行 無料
ジャパンネット銀行 無料
三菱UFJ銀行 月1,760円
三井住友銀行 月2,200円
みずほ銀行 月3,240円
横浜銀行 月2,200円
関西みらい銀行 月2,000円

このように、ネット銀行以外だとどうしても利用料金がそれなりにかかってきます。基本は月2,000円ほどになるため、年間だと2万円以上の固定費となります。毎月の振込手数料と合わせると、かなり高額なお金を銀行へ支払っているといえます。

法人口座開設をする場合、振込手数料だけでなくネットバンキングのこうした費用まで含めて考えるようにしましょう。

ネット銀行以外はWebなのに夜間利用が無理

なおリアル店舗を有する銀行だと、どこも共通で発生する理解しがたい現象として「深夜や休日にネットバンキングへログインしても利用できない」ことがあげられます。

深夜や夜にパソコンを開き、得意先への振込処理を忘れないうちに済ませたいことはよくあります。ただネットバンキングにも関わらず、なぜか受け付けてくれないのです。法人経営者だと、こうしたことでストレスが溜まることはよくあります。

例えば、以下は私がメインで利用している地方銀行でのネットバンキング画面です。

深夜でのログインですが、このように「運休時間中のため、サービスを提供していない」となっていて取引できません。ネットバンキングという意味では、リアル店舗を有する銀行は利用料金を取るにも関わらず、システム内容はネット銀行に比べて圧倒的に劣るようになります。

もちろんネット銀行だと、ネットバンキングの利用が無料なだけでなく、24時間いつでもログインして操作できます。

ネットバンキングはネット銀行が最適

このように考えると、手数料や利便性ではネット銀行以外に選択肢がないといえます。経費削減を考え、ストレスなく振込処理を済ませたい場合はネット銀行の一択になるのです。私がいまではネット銀行をメインバンクにしていますが、これにはこれまで述べたような理由があるからなのです。

もちろん、融資という意味ではメガバンクや地方銀行のほうが優れています。そのため、少ないながらも私の会社でも地方銀行と取引を継続しています。

ネット銀行で高額な融資を得るのはさすがに無理です。場合によっては融資を受けられるネット銀行のシステムはあるものの、借入利率が高くどうしてもメガバンクや地方銀行に比べると内容が劣ります。そのため、そのため融資のことを考えて私の会社は地方銀行でも口座開設しているというわけです。

ただ、振込処理はネット銀行のみの利用にしています。地方銀行にて振込作業をする場合、高額な費用が発生するからです。振込処理はネット銀行活用のみに限定することで、無駄な経費を削減しているというわけです。

費用や利便性はネット銀行が最も優れる

会社の銀行口座開設を考えるとき、重要な要素の一つに手数料があります。リアル店舗を有する銀行とネット銀行では、振込手数料が大幅に異なります。ここで紹介した通り、月40回ほどの振込しかなかったとしても年間で19万円以上もの違いになります。

しかも、銀行で必要な費用は振込手数料だけではありません。ネットバンキングの月額利用料も考慮するようにしましょう。ネット銀行では無料ですが、そうでない場合は月2,000円ほどの費用がかかります。

さらにいうと、ネット銀行では24時間いつでもログインできるにも関わらず、基本料金がかかるメガバンクや地方銀行のネットバンキングは深夜や休日に利用できません。

こうしたポイントを理解したうえで、手数料のことまで考えながら法人口座開設をするようにしましょう。銀行の振込手数料はかなり高いため、やり方を変えるだけで大幅に経費削減できるようになります。

振込手数料が安く、機能に優れる
個人事業主・法人おすすめのネット銀行

すべての個人事業主・法人で必須になるのがネット銀行での法人口座開設です。メガバンクや地方銀行からネット銀行に変えるだけで、月40件ほどの振り込みであっても年間24万円以上の無駄な経費を削減できます。

またネット銀行だと24時間365日ログインできるのは当然として「1口座で20のサブ口座を保有できる」「外貨預金が可能」「自動での定期払いを設定できる」など非常に高機能です。

もちろん融資については微妙なため、融資が必要な場合は地方銀行などとも付き合う必要があります。それでも、振込をネット銀行へ変えるだけで大幅なお金の節約につながります。

ただ、ネット銀行とはいっても多くの数があります。また、ネット銀行によって特徴がそれぞれ異なります。そこで、ネット銀行の中でも優れた銀行についてランキング形式にて以下で記しているため、この中からあなたのビジネス活動に最適なネット銀行を選択するようにしましょう。

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