世の中にファクタリング会社はそれなりに多く存在し、そうした売掛金の売買が可能な業者の一つにえんナビがあります。
審査基準が低く(ゆるく)、素早い資金調達を可能にしている会社がえんナビです。ただ、えんナビの場合はそれだけでなく、土日などであっても事務所にスタッフが常駐することで、問題なく顧客対応できるという特徴があります。
ただ、その反対にデメリットもあります。当然ながら、メリットやデメリットを理解したうえで申し込まなければいけません。
そこで、どのように考えてえんナビを活用し、売掛金の買取をしてもらうことで資金調達を実現すればいいのか、私の実体験を含めて評判・口コミを解説していきます。
事務所の場所 | 東京 |
営業日・時間 | 24時間365日いつでも |
対応金額 | 30~5,000万円 |
種類 | 2社間、3社間、医療・介護報酬など |
個人事業主 | 〇 |
もくじ
土日でもスタッフ対応可能なえんナビ
まず、ファクタリング会社の中でもえんナビを活用するメリットとしては何があるのでしょうか。これについて、土日や祝日であったり、GW(ゴールデンウィーク)や年末年始などであったりしても、問題なく顧客対応してくれることです。
通常、ファクタリング会社は平日だけ営業しています。つまり、土日や祝日に連絡しても返信はありませんし、電話対応もしてくれません。当然、ゴールデンウィークやお盆、年末年始も休業となります。
そうした中、土日を含め24時間365日で対応可能なのがえんナビです。
もちろん、土日対応というのは「機械的な音声での対応ではなく、スタッフが常駐することで人間が受け答えしてくれる」ことを指します。
ビジネスマンの場合だと、個人事業主や法人経営者を含め土日や年末年始などに関係なく仕事をしているケースが多いです。そうしたとき、休みの日だからといって資金調達のために動くことができないのはもどかしいです。
ただ、えんナビであればこの問題を解決できます。休みであったとしても、問題なく対応してくれるのです。
申し込みをして土日対応可能か実際に検証
しかし、多くの個人事業主や法人経営者が不安になるのが「本当に土日を含め24時間365日対応してくれるのか?」という疑問です。
これについて、私はこれまでに何度もファクタリングを利用しているため、実際にえんナビへ登録して問い合わせをしてみることにしました。申し込みをしたのは土曜日です。このとき、自動返信メールで以下のような返信がきます。
問い合わせをした時間は17:00くらいです。通常であれば、問い合わせをして5~10分ほどでファクタリング会社から折り返しの電話がかかってきます。
これについて、土曜日にも関わらず、問い合わせをして5分後くらいにえんナビから折り返しの電話がかかってきました。実際の電話履歴は以下になります。
私が実際にえんナビを利用してスタッフから電話がかかってきたわけですが、えんナビを利用すれば24時間365日で対応してくれるのは本当だと分かったわけです。
審査部で対応可能なのは平日から
しかし、このときは注意点があります。それは、土日の間に審査を進めることはできないという点です。
スタッフ対応が可能とはいっても、土日にえんナビの事務所の常駐しているのは営業の人たちです。当然ながら、その他のスタッフについては休みをもらうことになります。要は、審査部については土日休みになっています。
そのため、土日対応可能とはいっても「土日の間に審査を含めてすべての手続きを完了させることができる」というわけではないことを理解しましょう。
それでは、土日や祝日に審査が進まないのが意味ないかというと、当然ながらそういうわけではありません。実際のところ、書類を用意するのにもそれなりに時間がかかるからです。
また事前に書類を送っておけば、休み明けに朝一番で審査に回してくれるようになります。そうなれば、当然ながら素早い審査を実現できるようになります。事業資金を得ることを考えたとき、土日対応可能であれば休みを挟んだとしてもその後の手続きの流れがスムーズになるのです。
利用時の電話の流れや手続き
それでは、実際にえんナビを活用するときはどのような流れになるのでしょうか。これについては、まずは公式サイトから申し込みをするようにしましょう。
その後、基本的にはすべて電話でのやり取りになります。
最初の電話では、30分ほどかけて細かくヒアリングされます。私がえんナビを利用してファクタリング契約を進めたときについても、詳細に内容を確認されました。具体的には、以下のようなことを聞かれました。
- 会社の情報:会社名や住所、私が住んでいる住所、社員数、営業年数、会社の電話番号、事業内容
- 売掛先の情報:買取してもらいたい売掛先の名前、締日
- 借入金の状況:銀行融資は受けているか、ノンバンクは利用しているか、他のファクタリング業者を利用しているか
- 個人の状況:過去のブラック履歴(自己破産など)はあるか、闇金・詐欺被害はあるか
- 資金調達の状況:最低でどれくらいの資金が必要か
こうしたことを聞かれるようになります。これらは審査にも関わる重要な事柄なので、正直に答えるようにしましょう。
下手に隠すほうが審査落ちにつながるため、ありのままに伝えるほうがいいです。
審査に必要な書類を理解する
そうして電話でヒアリングされたあと、審査に必要な書類を送ることになります。私についても、電話口で必要な審査書類を教えてもらいました。
具体的には、以下の書類が必要でした。
- 売掛先の請求書や契約書(過去3ヵ月分も含む)
- 担当者とやり取りしているメールのキャプチャー画像
- 法人口座の通帳コピー(3ヵ月分)
- 納税証明書
- 決算書(直近2期分)
このときは「なるべく早く送ってほしい」といわれました。審査は平日になるものの、営業のほうで用意するべきことがそれなりにあるため、素早く審査できるための手はずを整える必要があるようです。
・週明けの月曜日に電話がかかってきた
ちなみに、私のときは週明けの月曜日になって電話がかかってきました。これに出ると、「会社の事業内容をさらに詳しく教えてほしい」といわれました。
ヒアリングのとき、会社の事業内容を伝える必要があります。このとき、私は当サイトを運営していることから分かる通り、Webサイト運営をメイン事業にしています。そのためサイト運営が事業内容だと伝えたのですが、何のサイトか具体的に教えてほしいようです。
審査に回したところ、審査部から「何のサイト?」と言われたようです。
そこで、私が運営しているサイトをいくつか電話口で伝えるようにしました。サイト内には私の会社名も記載されているため、確実に私の会社の所有物だと判断できます。
そうして1時間後、問題なく審査に通過したという連絡がきました。非常に素早く審査結果が下りたわけです。
登記なしで可能だが手数料は安くない
ちなみに、えんナビでは登記なしのファクタリングが可能でした。通常、ファクタリングでは債権譲渡登記を実施する必要があり、法務局で登記されます。そのため、登記簿謄本や法人の印鑑証明書を複数枚用意しなければいけません。
ただ、えんナビの場合は登記について特に何もいわれることがありませんでした。要は、登記なしで問題なくファクタリングできてしまったのです。
もちろん、これについては審査結果次第だと思います。会社によっては登記について指示されることがあるのかもしれませんが、少なくとも私の会社については何もいわれませんでした。それだけ、審査基準が低くなっているのがえんナビだといえます。
ただ、手数料については安いわけではありません。私が利用したとき、手数料の総額は売掛債権額の約20%でした(2社間ファクタリングでの契約)。
通常、ファクタリングだと手数料率が15~20%になります。非常に高額な手数料を提示する業者の場合、30%ほどになることもあります。そう考えると一般的な手数料だといえますが、登記費用が発生しないからといって特に手数料が低くなるわけではないことを理解しましょう。
ちなみに、えんナビの公式サイトには「手数料5%」などの文字を見かけます。以下のような感じです。
しかし私が実際に利用してみて思うのは、こうした手数料率になることは確実にありません。2社間ファクタリングだと、20%ほどの手数料率になると考えましょう。
※ちなみに、3社間ファクタリングだと5~10%ほどの手数料率となります。
・契約時は公的書類が必要
なお登記が必要なかったとしても、これは登記簿謄本などの書類が不要という意味ではありません。これらの書類は必須になるため、契約までに以下の書類を揃えておくようにするといいです。
- 登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
- 法人の印鑑証明書
- 個人の印鑑証明書
- 住民票(家族が全員記載されているもの)
こうした書類については、官公庁が開いている平日にしか取得できません。そのため、素早く書類を入手するといいです。
審査基準が低く、即日資金化が可能
なお、えんナビについてはファクタリング会社の中でも、これまで記した通り特に審査基準が低いことで知られています。そのため、他のファクタリング会社に断られた人であっても特に問題なく審査に通過するケースは多いです。
私の場合であれば、これまで問い合わせしたことのあるファクタリング会社については確実に「債権を登記しても問題ないか」と聞かれました。ただ、えんナビについては唯一、登記について聞かれずに売掛金買取をしてもらうことができました。
審査基準の低いファクタリング会社であるため、それだけ審査に通過しやすくなっているのです。
- 赤字決算、債務超過の状態
- 税金滞納している
こうしたケースであっても、売掛金の状態に問題なければ審査に通過し、ファクタリングを利用することができます。
もちろん、前述の通り手数料が低いわけではありません。ただ、資金ショートが間近に迫っているなど資金調達を急ぎたい場合、審査がゆるく即日資金化でも問題なく対応できる、えんナビは優れているといえます。
・事務所は東京だが出張契約は可能
なお、えんナビの事務所は東京にあります。そのため、契約時は東京へ出向くことになります。
ただ、関東ではなく他の地域に住んでいる経営者は多いです。そうしたとき、えんナビの担当者にあなたの事務所まで出向いてもらうことが可能になっています。
個人事業主も利用可能
なお、審査基準が低くなっているので当然ながら個人事業主であっても問題なく利用することができます。
ファクタリング会社の中には、法人しか利用できないことがあります。また、個人事業主可能となっていたとしても、登記できないので審査基準が非常に厳しくなっていることが多いです。
その点、えんナビでは登記なしでファクタリング契約を進めることも多く、個人事業主だからといって法人よりも審査がものすごく厳格になるわけではありません。そのため、個人事業主であってもファクタリング利用しやすくなっています。
審査が心配な場合、個人事業主が必ず利用するべきファクタリング会社がえんナビです。
少額での売掛金買取が可能
また、えんナビの場合は少額の売掛債権にも対応しています。30万円の少額売掛金であっても、ファクタリングの対象になるのです。
売掛金の売買をするとき、「100万円以上の売掛金が対象」などのように設定しているケースは多いです。そうした中、えんナビについては30万円以上であればファクタリング可能に設定しているのです。
これについては、公式サイトにも明記されています。
大きな取引先・得意先がある場合は、それに伴って売掛金の額も高額になるので問題とならないですが、実際のところ売掛金の金額がそこまで多くない人もいます。そうしたとき、小口であっても問題なく取り扱ってくれるのは優れています。
もちろん、少額ファクタリングだと手数料率はどうしても高くなってしまいます。手数料率20%は確実に超えるようになると考えましょう。ただ、ファクタリングすることで早めに売掛金を資金化したい人にとっては最適です。
ノンリコースで得意先の倒産リスクを移せる
また、えんナビを活用して行うファクタリングについては、ノンリコースと呼ばれる形式になります。
ノンリコースの場合、売掛先である取引先・得意先の倒産リスクをファクタリング会社へ転化させることができます。このとき、売掛先が倒産したとしても特にあなたの会社がお金を返さなければいけないことはありません。
売掛金の売買では、ファクタリングの取引をした時点で売掛金はファクタリング会社のものになっています。そのため、当然ながら得意先が倒産したとしても責任を背負うのはファクタリング会社になります。しかし、悪徳業者だと「売掛先が倒産したとしても、あなたの会社が責任を負う」ように設定していることがあります。
これについて、えんナビは売掛先の倒産リスクが移るノンリコースにしているので問題ありません。
既に支払いが遅れている売掛金については、さすがに買取の対象にはなりません。ただ、まだ支払いは遅れていないものの、将来の回収が不安な売掛金については早めにファクタリングしてしまい、売掛先倒産のリスクをえんナビに移してしまっても特に問題ありません。
えんナビを利用してファクタリングを行う
ネット上の評判・口コミに留まらず、ここでは私が実際にえんナビを利用した経験を踏まえて、売掛金を資金化するまでの流れや必要書類について記しました。
他の会社に比べて、えんナビでは以下のような特徴があります。
- 土日・祝日や年末年始でも対応可能
- 30万円以上の少額案件でも問題ない
- 審査基準が非常に低く(ゆるく)、登記なしでも利用可能
- 即日での資金調達が可能
手数料は安いわけではないものの、こうした特徴のため利用しやすいファクタリング会社になっています。そのため個人事業主や法人経営者を含め、急いで売掛金を資金化したいときはえんナビを利用しましょう。
特に休日を挟むときであったり、年末年始などの長期休暇前だったりする場合、素早い資金調達のためにえんナビの利用は必須です。資金繰りを改善させるとき、えんナビについても積極的に活用するといいです。