これから海外不動産投資を検討するのであれば、事前に書籍を購入して勉強することが重要になります。無知の状態で投資をしても、詐欺業者に引っかかるだけです。そこで情報を仕入れ、どのような不動産へ投資すればいいのか理解するのです。

特に海外不動産投資だと、投資対象となる国が非常に多いです。特別な理由がなければアメリカ不動産が投資先にはなるものの、東南アジア諸国の投資であっても可能になるのです。

そうしたとき、事前勉強にはどのような本がおすすめなのでしょうか。Amazonで本を購入するにしても、優れた書籍のみ手に取りたいと考えるのは当然です。

そこでここでは海外不動産投資を検討するに当たり、実際に私が読んだ中で優れていると感じた書籍を紹介していくようにします。

おすすめできる書籍ベスト3

投資本は非常に多くあり、その中でも不動産投資は一つの大きなジャンルになります。ただ海外不動産投資については非常に書籍の数が少ないです。

不動産投資での勝ちやすさでいえば、日本の不動産投資よりも圧倒的にアメリカ不動産のほうが簡単です。「空室に悩む必要がない」「賃料収入が毎年上がる」「不動産価格が常に上昇している」という状況であり、よほどダメな投資をしなければ勝つ要素ばかりだからです。

しかし海外不動産投資では1,000万円以上の余裕資金を用意する必要があり、富裕層しか実施できません。サラリーマンにとって手軽でないため、どうしても需要が少なく発行されている海外不動産投資の本も数が少なくなっているのです。

ただ、いくつか本が存在するのは事実です。その中でも、おすすめの本はベスト3で以下になります。

  1. 頼れる!海外資産―アメリカ戸建て投資のはじめ方
  2. 究極の海外不動産投資
  3. 日本人が絶対に知らない アメリカ不動産投資の話

それぞれの書籍の内容について、どの点がおすすめであり、何を参考にして読むべきかを解説していきます。

頼れる!海外資産―アメリカ戸建て投資のはじめ方

アメリカ不動産投資について、実例をもとにして解説した書籍になります。著者が実際に米国不動産を購入し、不動産経営をしていることから、不動産の選定方法から銀行との交渉、近隣住民とのトラブル事情など非常にリアルな情報が書かれています。

海外不動産投資ではアメリカ不動産が大原則になるため、米国不動産へ投資するときの注意点を学べるというわけです。

そうした中でも、この本で学べる最も優れている点が「どのようなツールを活用し、アメリカ不動産を調査すればいいのか」になります。以下のように細かく解説してあります。

日本とは違い、アメリカでは不動産情報が広く公表されています。

  • どのような物件が売り出されているのか
  • 過去の賃料収益はいくらか
  • 税金の納税(固定資産税)がどれくらいか
  • 不動産の周辺の治安はどうか

こうした情報を把握したうえで、具体的な投資先の米国不動産を決めなければいけません。これについて、この書籍を読めばどのツールを利用し、どう物件を調査すればいいのかすべて把握できるようになっています。物件調査の方法を学ぶことで、ダメな投資物件を把握できるようになるのです。

なおこの著者はアメリカ在住であり、書籍には実質利回り6~8%などの物件を事例に出していますが、著者のように「現地に住んで自分ですべて交渉できる人」でなければこうした利回りの実現は無理です。

また著者はカルフォルニア州ベーカーズフィールドで主に投資をしていますが、田舎すぎる街なので日本在住者がこうした田舎でアメリカ不動産投資を実践するのは避けるのが基本です。そのため、エリアについては参考にするべき本ではないといえます。

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究極の海外不動産投資

アメリカ不動産投資について多くのページを割いているものの、東南アジアについても多くを述べている書籍として「究極の海外不動産投資」があります。

米国不動産だけに限らず、東南アジアの不動産へ投資するときの実態を学べることがこの本の優れている点になります。東南アジアでの投資はインカムゲイン(賃料収入)を期待せず、キャピタルゲイン(売却益)を狙うのが大原則になりますが、そうした東南アジアでの税制や現状を学べるのです。

このように、いくつもの国の状況を学べたり、税金面や収支がどのようになるのか把握できたりするのは優れているものの、「実際よりもメリットを強調している点」がデメリットになっています。

例えば、以下はアメリカ不動産投資でのアパート経営に関するこの書籍での内容です。

米国不動産だと、一戸建て住宅へ投資するのが大原則であり、アパートへ手を出すと高確率で失敗することが一般的に知られています。またこの本で紹介されているアパート経営での実質利回り(ネット利回り)は約6%ですが、現地に居住してすべて自分で交渉できる人でない限りはこうした利回りを生み出すのは無理です。

また書籍の情報だけを読むと、マレーシアやフィリピンでもインカムゲイン(賃料収入)での優れた利回りを実現できるように錯覚してしまいます。ただ実際にはインカムゲインは皆無であり、キャピタルゲイン(売却益)だけを狙うのが基本です。

「それぞれの国での海外不動産投資がどのような現状になっているのか」について、全体像を把握するためにこの本を読むのは非常に優れています。ただ実態よりもかなり良いように書かれているため、話半分で本書を読むのをおすすめします。

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日本人が絶対に知らない アメリカ不動産投資の話

この本については電子書籍での購入になりましたが、本の内容はアメリカ不動産に関する書籍になります。

米国不動産の販売に特化しているオープンハウスが出版している書籍です。こうした本の場合、多くは「どれだけ自社の商品が優れているのか」に重点が置かれがちです。ただ意外とそうした売込みがなく、米国不動産投資の注意点について中立的に述べられている点は評価できます。

特に学ぶことが多い点として、実際にアメリカ不動産へ投資するとき、「現地のアメリカ人が何を重視して住む家を選ぶのか」を記していることが挙げられます。例えば、以下は書籍内容の一部です。

ここには、アメリカ人の家では「シャワールームが最低でも2つ以上なければ致命的」ということが記されています。これについては事実であり、アメリカ人にとって一戸建て住宅にシャワールームが2つ以上ないのは、日本人でいう「お風呂にバスタブがなく、シャワーだけ」のような家に相当します。

つまり、どれだけ内装が良かったとしても選ばれることがありません。

もちろん他にも「車庫が2つ以上、あるといい」「学区の見極めが必須」「治安を考慮するのが重要」など、アメリカ不動産へ投資するときに欠かせない注意点についても記されています。また融資などの方法についても学ぶことができます。

デメリットとしては、編集者の目が入っておらず情報がまとまっていないことがあげられます。幻冬舎メディアコンサルティングが発行元であり、いわゆる自費出版に該当します。

自費出版ではあるものの、アメリカ不動産投資について中立的に述べており、よくありがちな自社商品への誘導をしていない点は優れています。ただ編集者の手が加えられていないため、話の内容が冗長になったり、「必要ないのでは?」と思うような内容が含まれていたりすることは事前に理解しましょう。

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その他の海外不動産投資の本は読む意味がない

なお国内不動産投資とは異なり、海外不動産投資は需要が非常に少ないため、出版本自体がほとんど存在しません。そうしたとき、私は上記以外の本についても読みましたが、ここで挙げた3つの本以外は読む必要がないです。

誹謗中傷になってしまうので具体的な書籍名を表に出すのはやめますが、有益な内容はあまり書かれていません。

「海外不動産投資の本なのに、とにかく海外不動産は危険だ、とのみ書かれている書籍」「海外と国内の不動産市場ばかり書かれており、具体的な投資法が記されていない本」など、こうしたダメな書籍ばかりでした。

一方で先に記したおすすめの書籍については、書籍から学べることが非常に多いです。ここで紹介した書籍については、「参考にするべきではない点」についても記しましたが、それらに気を付ければ特に問題ありません。

書籍から投資対象の国や注意点を理解する

海外不動産投資の概要を学ぶうえで、これらおすすめの本は非常に役立ちます。海外不動産投資の場合、国内不動産投資とは大きく様子が異なります。以下のポイントを決めたり、理解したりしなければいけないからです。

  • 投資先の国を決める
  • 投資エリアを理解する
  • その国の融資や税制を把握する
  • 対象国の住習慣を学ぶ

日本の不動産であれば、優良物件さえ見つければ問題ありません。利回りが良く、そこに人を住まわすことさえできれば特に考える必要はないといえます。また日本人が好む家を既に理解しており、投資エリアの細かい特徴を日本語にて検索できます。

ただ海外不動産投資だと、国によって状況がまったく異なります。例えば、タイでは「現地の銀行でローンを組むのが無理であり、すべて自己資金で投資を行う必要がある」ようになります。また投資先はバンコク・スクンビット地区のコンドミニアム以外は危険であり、最適な投資エリアについて見定めなければいけません。

こうしたザックリとした注意点や税制について、書籍から学ぶ意味は大きいです。海外不動産投資の初心者だと、そもそも何を理解すればいいのか分からないため、そうしたときに本は役立ちます。

本に書かれていない情報が存在することも把握する

ただ本というのは、知りたい一つの情報について体系的に学ぶときは非常に優れているものの、書面の関係でボリュームは制限されており、細かい情報を知ることはできません。これについてはすべての書籍に共通であり、実際に海外不動産投資を開始するときは自ら情報を集める必要があります。

例えば海外不動産投資の中でも、最も成功する確率が高く、王道の手法がアメリカ不動産です。ただ、正直なところ本を読むだけで「米国不動産で成功するために必要なすべての情報」を得ることはできません。

一例を挙げると、アメリカ不動産でハワイに着目する人は多いですが、絶対に投資してはいけない地域の一つです。移住目的で自分が利用するならいいですが、投資物件として捉えると、実質利回り1%ほどです。また節税にならず、修繕費が発生するとすぐに赤字に転落します。

他にも、デトロイトなど治安の悪いエリアへ投資してはいけません。またロサンゼルスなどの都市であっても治安の悪いエリアが存在するため、そうした場所で不動産を購入すると高確率で失敗します。

そうではなく、アメリカ不動産で成功するコツは「都市の郊外にあるグレードの高い一戸建て住宅を購入し、節税しながら現地の富裕層を住まわせる」ことを考えなければいけません。以下のような家へ3,000万円以上出せば購入できるため、そうした不動産へ投資します。

本だけでは、こうした生の情報を拾うことができません。そのため、「本は全体的な概要をとらえるために読むもの」だと考え、海外不動産投資で成功するために必要な情報を自ら集める姿勢が重要になります。

Amazonで書籍を購入し、勉強する

世の中で出版されている海外不動産投資の書籍は少ないですが、そうした書籍の中でも、私が実際に読んでおすすめの本をここでは紹介してきました。

これらの本については、書店を探しても見つけることはできません。日本不動産よりも海外不動産投資は勝ちやすいものの、自己資金1,000万円が必要であり、完全なる富裕層向けの投資法なので、購読対象となる全体の人数自体が少ないからです。

そのため、これらの書籍はAmazonで注文しましょう。海外不動産投資の全体像を知るという意味では、これらの書籍を最初に読むことが実際に投資をするときの助けになります。

もちろん本に書かれていることを鵜呑みにするのは危険ですし、書籍以外に記されていること以外の情報を得ることも重要です。ただ海外不動産投資の初心者なのであれば、これらおすすめの本を読む意味は大きいため、投資前に知識を付けるために書籍から海外不動産投資のやり方を学ぶようにしましょう。

米国不動産投資で個人・法人が節税し、利回り7%以上の物件で資産運用する

最もリスクが低く、条件が良い海外不動産投資の国がアメリカです。「海外不動産投資=アメリカ不動産」というほどであり、これには人口増加や空室率の低さ、物件価格の値上がりなどが理由として挙げられます。

東南アジアの不動産だとインカムゲイン(賃料収入)の利益を得られず、節税効果もありません。一方で米国不動産では「インカムゲイン」「キャピタルゲイン」「節税効果」の3つを得られるため、圧倒的に優れた利回りを実現できるようになります。

ただアメリカ不動産の中でも富裕層向けでリスクが低く、さらには将来の値上がりを期待できる物件へ投資しなければいけません。

これを実現するため、アメリカ現地にオフィスをもつ優良の大手エージェント会社を紹介します。「すべて日本語で完結できる」「融資を引き出せる」「物件購入後の管理や売却までサポートしてくれる」という会社であり、米国不動産投資での問題点をすべて解決できるようになっています。

なおリスクの高い物件は取り扱っていない会社であり、インカムゲイン(賃料収入)での利回りは7~8%ほどになります。ただ、こうした利回りにて米国不動産へ投資し、数年後の物件価格の値上がりを期待しつつ、さらには個人・法人による節税まで可能になっています。

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