レンタカーを借りるとき、トヨタレンタカーを活用する人は多いです。トヨタレンタカーは全国に約1,200店舗を有するレンタカー会社です。
トヨタレンタカーを利用するとき、非常に便利な法人カードとしてTRBMカードがあります。法人契約でのカードであり、トヨタレンタカーを割引価格で利用できるなど、さまざまな特典を受け取ることができます。
ここでは、トヨタレンタカーの法人カードであるTRBMカードについて確認していきます。
もくじ
急に車が必要になったとき活躍する法人カード
ビジネスをしていると、車が必要になる機会があります。自家用車をもっている社長であれば、それを営業車ということにして外回りへと出かけるのは普通です。ただ、車を所有しておらず急に必要になったときは借りなければいけません。
また、営業車をもっていない会社で社員が車を利用しなければいけなくなった場合、レンタカーを借りるのが普通です。
そうしたとき、トヨタレンタカーの法人カードを活用するのです。レンタカーの店舗は全国に多数存在しますが、トヨタレンタカーのビジネスカードであると、特典を受けられるのは当然ながらトヨタレンタカーだけです。
ただ、メリットの多い法人カードであるため一枚は作っておくと便利です。
年会費無料のビジネスカード(TRBMカード)
まず、なぜ一枚は作っておくと便利なのかというと年会費無料だからです。
トヨタレンタカーの法人カード(TRBMカード)には2種類あります。一つは「レンタカーだけで利用できるカード(TRBMカード)」であり、もう一つは「ETC一体型のカード(TRBMカード:ETC一体型)」です。
レンタカーだけで利用できるTRBMカードでは、トヨタレンタカーだけで活用できます。年会費無料であり、カード発行での手数料も必要ありません。
一方でTRBMカード(ETC一体型)はどうかというと、初年度無料です。次年度からはカード一枚につき、500円の年会費が必要になります。ただ、一年の間に一回でもカード利用があれば、契約内のすべてのTRBMカードについて次年度も年会費が無料になります。
年一回でも利用すれば年会費が必要なくなるため、ETC一体型のカードであっても実質的に年会費無料で利用することができます。
レンタカー料金の割引がある
年会費無料にも関わらず、トヨタレンタカーの法人カードでは割引サービスがあります。一般料金ではなく、会員価格として料金が割引され、お得な値段で利用できるようになるのです。
店舗によって割引率が異なるため、どれだけ安くなるのかは一概にはいえません。ただ、参考までに一般的なトヨタレンタカーメンバーでは、10~20%の割引があります。つまり、会員になって予約するだけで値段を抑えることができるのです。
また、ハイシーズン料金がありません。ゴールデンウィークやお盆などのハイシーズンであると、トヨタレンタカーでは値段が高くなります。例えば、普通の乗用車を借りるとき、24時間8,500円であっても、ハイシーズンでは24時間10,200円になります。それだけ価格が高騰するのです。
しかし、年会費無料の法人カードを発行するだけでハイシーズン価格がなくなります。通常価格で乗車できるため、実質的な大幅値引きとなります。
さらに、トヨタレンタカーでは車両指定オプションがあり、1日あたり500円または1,000円が必要になります。ただ、ビジネスカードをあらかじめ作っておけば、車両指定オプションも無料になります。
TRBMカードはレンタカー代の割引があるだけでなく、ハイシーズン料金がなかったり、オプションが無料になったりとメリットが多いです。
免責補償が手厚くなる
割引されるだけでなく、トヨタレンタカーの法人カードを活用すれば補償内容が手厚くなります。
レンタカーで事故を起こした場合、補償には入っていますが自己負担が発生します。レンタカーでは保険には当然入っているものの、そのうち数万円の自己負担支払いが発生するのです。
事故のとき発生する自己負担としてNOC(ノンオペレーションチャージ)があります。NOC(ノンオペレーションチャージ)とは、事故や盗難、汚損などによって生じる営業補償のことです。
例えば、車に傷がつくとその車は数日間の営業ができません。つまり、他のお客さんに車を貸すことができません。そうなると、レンタカー側として「本来なら他のお客さんに貸してお金を生むはずだったのに、車に傷をつけて返却されたから修理期間の数日はその車を使ってビジネスできない」となります。
これに対する支払いがNOC(ノンオペレーションチャージ)です。軽い傷など、車を運転できる状態であれば2万円の支払いが相場です。また、事故で車が大破して自走できず、予定のレンタカー店まで帰れなかった場合は5万円のNOCが必要になります。
そうしたとき、TRBMカードを活用すれば基本料金に免責補償料が入っており、NOC無料オプションがお得になります。つまり、NOCが免除されて車に傷をつけてしまった場合でも営業補償料を支払わなくてよくなります。NOC無料補償は一回利用につき24時間までですが、ビジネス利用なら24時間の補償があれば十分です。
キャンセルによる予約取り消し手数料が必要ない
ビジネスでは予定が変わりやすいため、予定が変わって突然予約をキャンセルする機会があります。そうしたとき、取り消し手数料なしで予約をキャンセルすることができます。
通常、トヨタレンタカーの予約をキャンセルするときは手数料が必要になります。どれくらいのキャンセル料になるかというと、以下のようになります。
・ハイブリッド・スポーツ・乗用車・ミニバン・ワゴン・SUV・バン・トラック
乗車日の7日前 | 無料 |
乗車日の3~6日前 | 予定基本料金の20% |
乗車日の1~2日前 | 予定基本料金の30% |
乗車日 | 予定基本料金の50% |
・バス
乗車日の10日前 | 無料 |
乗車日の3~9日前 | 予定基本料金の20% |
乗車日の1~2日前 | 予定基本料金の30% |
乗車日 | 予定基本料金の50% |
つまり、予約の7日前まででなければ予約取り消しの手数料が必要になります。バスの場合、取消手数料なしは乗車日の10日前まである必要があります。
ただ、トヨタレンタカーの法人カードを発行していれば、こうして予約取り消しが無料になります。気軽に予約することができ、いつでも予約キャンセルできるため、ビジネスの予定が立たない場面であっても早めに予約しておくことが可能になります。
利用請求は自動振替か銀行振込
法人カードを利用すれば、経費処理が非常に楽になります。これは、TRBMカードも同じです。
トヨタレンタカーの法人カードを活用すれば、キャッシュレスとなります。つまり、現金の支払いがなくなります。社員が現金の立て替えをして、後で経費精算するなどの面倒な作業がゼロになるのです。
レンタカーを利用するときは会員サイトへログインし、レンタカーを予約します。実際に利用した後、すべての請求がまとめられて一括での支払いになります。
このときは自動振替か銀行振込を選ぶことができます。多くの場合、銀行振込の無駄な作業を省くために自動振替を選択します。また、ETC一体型の場合は高速道路料金についてもまとめて請求されます。
追加カードを999枚まで発行できる
ただ、他の役員や社員などに追加カードをたくさん発行できなければ意味がありません。ビジネスカードは一人ずつ発行され、本人でなければ使えません。こうしたとき、追加発行できるカードの枚数が重要になります。
トヨタレンタカーの法人カードの場合、追加カードを999枚まで発行できます。しかも、前述の通り年会費無料です。
たとえETC一体型のカード(年会費550円)であったとしても、誰かが年一回でもカードを利用すれば、すべてのETC一体型カードで年会費無料になります。999枚も発行できれば十分すぎる数であり、中小企業だけでなく大企業にも対応しています。
簡素化されたチェックイン
法人カードのメリットはそれだけではありません。チェックインを非常に簡素化することができます。
通常のチェックインであると、どうしても待ち時間が長くなります。以下では、一般的なチェックインの流れを記します。
- 一般カウンター
- 免許証の提示や支払い作業
- 注意事項の説明
- 契約書の作成
- 乗車(出発)
一方でTRBMカードを作っておけば、以下のような流れになります。一般カウンターを利用するため、何人もの人が待っている場合は待たなければいけません。さらに所定の手続きが必要になるため、出発するまでに30分以上もかかるのは珍しくありません。
- 専用カウンター
- 免許証の提示
- 乗車(出発)
事前に登録しておけば、運転免許証をスキャンする時間も省くことができます。免許証を提示するだけで問題なく、すぐに車が準備されて出発となります。専用カウンターを利用し、さらには支払い作業やその他の説明がなくなるため、乗車・出発までが非常にスムーズです。大幅な時間短縮を実現できるというメリットがあります。
また、このときは法人カード(TRBMカード)を忘れたとしても問題ありません。予約した本人であることを証明できればいいため、TRBMカードを忘れた場合であっても運転免許証を提示できればいいです。
そもそも運転免許証がなければ乗車できないため、全員が免許証を保有しているはずです。乗車時にTRBMカードは必ずしも必要ないのです。
ウェブなら24時間365日予約できる
なお、電話予約ではなくウェブ予約をすれば、さらに乗車までの時間が短縮されてスムーズになります。
それだけでなく、ウェブであれば24時間365日予約できます。いつでも予約することができ、割引や手厚い補償サービス、予約キャンセル無料などの特典を自由に受けながら、ついても予約することができます。
レンタカー利用のときにメリットの多い法人カード
このように、トヨタレンタカーの法人カードの特徴について解説してきました。トヨタレンタカーの会員はメリットが多く、その中でもビジネスカードは非常に便利です。
メリットを簡単に再確認すると、以下のようなものがあります。
- 年会費が無料
- 追加カードを999枚まで発行できる
- レンタカー代の割引
- ハイシーズンの値上げ、予約キャンセル手数料がない
- NOC(ノンオペレーションチャージ)が免除
- 予約からチェックインまで、大幅な時間短縮
これらのメリットを年会費無料で受け取ることができるため、多くの会社がトヨタレンタカーの法人カードを導入しています。
会社や自宅近くにトヨタレンタカーがなかったとしても、出張先でレンタカーを使うことがあるかもしれません。また、家族旅行のときに「得意先の接待をしてきた」ということにして、レンタカー代を経費で落とすことがあるかもしれません。
そうしたとき、TRBMカードがあれば割引サービスを受けながらお得にレンタカーを利用できるようになります。