個人事業主・フリーランスや法人経営者であれば、ビジネス専用のクレジットカードを全員が保有するようになります。そうしたとき、起業したばかりの超初心者向けカードとしてセゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードがあります。

クレジットカード大手であるクレディセゾンが出している法人カードであり、個人事業主や法人でカード決済できるようになっています。

年会費は安く、追加カード(社員用のクレジットカード)を無料で発行できるなどメリットの多いクレジットカードになっています。

そうしたとき、セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードは具体的にどのようなスペックになっているのでしょうか。ここでは、どのような特徴を有する法人カードなのかについて確認していきます。

セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカード
対象 個人事業主・法人
券面
年会費1,100円
追加カード無料(4枚まで)
還元率0.5%
ETCカード年会費無料
限度額個別設定
国際ブランド

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ネットだけで完結し、審査で登記簿謄本の提出が不要

法人カード(ビジネスカード)の中でも、セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードは初心者向けのビジネスカードになります。そうしたとき、気になるものに「そもそも審査に通過するのか」があります。

これについて、セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードは他の法人カードに比べて審査に通過しやすくなっています。

通常だと、会社組織では登記簿謄本(履歴事項全部証明書)などの提出が必要になります。個人事業主・フリーランスであれば登記簿謄本はもともと不要であるものの、法人だと以下のような書類(登記簿謄本のコピー)を提出しなければいけません。

ただ、セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードだと個人事業主は当然として、法人であっても登記簿謄本の提出が不要になっています。

そのため、セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードの申込手続はネット上だけで完結します。通常だと、登記簿謄本(履歴事項全部証明書)のコピーを入れて郵送するなどの作業が必要になるものの、そうした面倒なことが発生しません。

以下の通り、公式サイトにも明記されています。

法人カードの場合、1ヵ月ほど発行まで時間がかかります。ただセゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードだとネット上だけで完結するため、他の法人カードに比べて発行までの期間が非常に短いという特徴もあります。

・審査は個人だが引き落とし口座を自由に選べる

なお、なぜネットだけの完結が可能で登記簿謄本の提出も不要かというと、個人審査だけだからです。そのため、運転免許証のコピーなどの本人確認書類を送付するだけで問題ありません。

ただ個人審査ではあっても、引き落とし口座は個人名義や屋号名義、法人口座など自由に指定できます。そのため、個人事業主から法人まで幅広く利用でき、さらには審査基準が厳しくないという特徴があります。

年会費は安く1,100円で、追加カードは無料で4枚まで

またセゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードは初心者向けのビジネスカードのため、年会費が非常に低く設定されています。これについて、年会費1,100円です。

ただ、追加カードについては無料になっています。ビジネスでは社員用に法人カードを作るときが存在します。そうしたとき、無料にて4枚まで発行できるようになっています。

もちろん従業員がいなかったとしても、家族に買物を依頼する場面も存在します。そうしたとき、事前に家族用の追加カードを作っておけば非常に便利です。

本人以外、クレジットカードは利用できません。そうしたとき、追加カードを無料で発行できるのは優れているといえます。通常だと追加カードを作るときは年会費が別に必要になるため、そうした費用の発生がないのです。

法人ETCカードも無料な法人カード

さらに、クレディセゾンが発行するセゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードは法人ETCカードについても無料となっています。

ビジネスをする場合、高速道路を活用して出張することはよくあります。車を保有していない人であっても、地方出張のときにレンタカーを借りて高速道路を利用するのは普通です。

そうしたとき、法人ETCカードがあれば問題なく経費精算の処理を簡素化することができます。また、社員用に法人ETCカードを貸すにしても、複数枚を発行しておけばそのつど従業員に貸し出す手間を省くことができます。

社員カード(追加カード)に限らず、法人ETCカードも無料というメリットがあるのです。

ビジネスカードの還元率は0.5%と普通

ただ、年会費が非常に安く追加カードや法人ETCカードも無料であることから、還元率については高くありません。還元率は0.5%と法人カードの中では普通です。そのため、例えば1,000円をカード決済すれば5円分のポイントが付きます。

なお、このときはクレディセゾンが提供する永久不滅ポイントが付与されます。通常、ポイントは期限があります。ただ永久不滅ポイントの場合、その名の通りポイントに期限はありません。そのため、好きなタイミングでポイント利用できます。

実際のポイントについては、ギフトカードなどへ交換するのが一般的です。現金と同じように利用できるからです。例えば、以下のような特典に交換していきます。

法人カードの決済で手にしたポイントについては、ギフトカードへ交換して個人利用して問題ありません。つまり、非課税のお金を手にしたのと同じだといえます。

・特定のサービスなら還元率2%

なお特定のサービスについては、セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードでカード決済することで還元率2%になります。

以下のサービスが還元率2%の対象になります。

  • エックスサーバー
  • AMAZON WEB SERVICE(AWS)
  • お名前.com
  • ヤフービジネスサービス
  • クラウドワークス
  • cybozu
  • さくらインターネット
  • モノタロウ
  • マネーフォワード
  • かんたんクラウド

それ以外の商品・サービスの決済は0.5%です。ただ、上記のサービスについてはカード決済で2%の高還元率になるため、セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードにて積極的に支払いをするといいです。

アメックスだが海外旅行傷害保険はない

なおセゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードについて、国際ブランドはアメックスになります。

アメックスというと、飛行機利用時のサービスに非常に優れていることが知られています。空港まで手荷物を無料で送れたり、海外旅行傷害保険が自動付帯だったりするのです。

ただ超初心者向けの格安法人カードであるため、セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードを発行したとしても海外旅行傷害保険などのサービスはありません。クレジットカードに海外旅行傷害保険があると現地でケガや病気をしたときでも安心ですが、格安ビジネスカードなので飛行機利用時のサービスは備わってないのです。

セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードには最低限のサービスしか備わっていないことは理解しましょう。

利用限度額は個別設定

ただ初心者向けの法人カードとはいっても、利用限度額が低ければ利用機会が少なくなります。ビジネス利用だと、どうしても決済金額が高額になるからです。

そういう意味では、セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードの最高限度額は非常に高額です。30~500万円ほどが限度額になります。

もちろん最初は信用がないため、少な目の金額が利用限度額になります。ただ、そこから利用実績を重ねていくと限度額が上がっていくようになります。

しかしながら、月30万円以上を決済する場合は還元率の関係から、年会費が高くなっても、年会費1~2万円の法人カードを利用するほうが得になります。年会費が高ければ還元率1%以上は普通なので、そうしたビジネスカードのほうがいいのです。

そのため限度額は最高500万円であるものの、実際にはそこまで高額な利用限度額は不要だと理解しましょう。

エックスサーバーの割引特典は有益

このように年会費が非常に低いことから、還元率は普通ですし個人利用に関する特典についてはどうしてもメリットが薄くなってしまいます。ただ、個人事業主・フリーランスや法人経営者向けの法人カードであるため、ビジネスでの有益な特典がいくつかあります。

その中でも、非常に優れた特典の一つがエックスサーバーの割引です。クレジットカードに付帯するビジネス特典はダメな内容がほとんどであるものの、セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードでは「レンタルサーバーで最大シェアを誇るエックスサーバーの割引」があるのです。

具体的には、以下の初期設定費用が無料になります。

  • 初期設定費用3,000円:個人向け
  • 初期設定費用15,000円:法人向け

私についてもエックスサーバーを利用しており、法人経営ではありますが個人向けプランを契約して利用しています。以下の通り、エックスサーバーで私は4つを契約しています。

個人事業主・フリーランスや法人を含め、自社のWebサイトを独自で保有するケースが大半です。そうしたとき、セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードは役立ちます。

・その他のビジネスサービスは微妙

なおセゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードでは、他にもビジネスサービスがあります。ただエックスサーバー利用の特典に比べると、実際のところ利用機会がほとんどないため深く考えなくても問題ありません。

例を挙げると以下のようなサービスがあります。

  • WeWorkの契約で初年度10%引き
  • 会計ソフト「かんたんクラウド」の3ヵ月無料

他にもありますが、ほとんどの人が利用しないサービス優待であるため、これらは無視して問題ありません。

電子マネー(Apple Pay)の利用

また法人カードの中でも、セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードはApple Payに対応しています。

通常だと、法人カードではサインしなければいけません。ただApple Payであれば、かざすだけで決済が完了します。また他の人にクレジットカードを渡しても、Apple Payへの登録によって「暗証番号を教えなくても決済できる」という利点があります。

以下のようなApple payに対応した端末であればどこでも支払いが可能です。

電子マネーを使えるという意味では、セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードは手軽に決済できて便利だといえます。

副業や起業に最適な法人ビジネスカード

これから副業や起業によって新規ビジネスを開始するとき、個人事業主・フリーランスや法人に最適なビジネスカードがセゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードです。

既にビジネスを何年も継続しており、月の支払いが30万円以上ある場合は還元率が0.5%と普通なので、このカードの利用は適しません。しかし、これからビジネスを開始するために、まだ支払いがほとんどない場合、年会費は低く、社員カードや法人ETCカードは無料のため、最適なビジネスカードだといえます。

しかも審査基準は厳しくなく、個人審査だけですべてが完了します。法人でさえ、登記簿謄本の提出が不要なほどになっています。

こうした特徴により、誰でも手軽に保有できる法人カードがセゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードです。ビジネス用のクレジットカードは必須のため、副業や起業を開始するときはセゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードの利用を考えましょう。

セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカード
対象 個人事業主・法人
券面
年会費1,100円
追加カード無料(4枚まで)
還元率0.5%
ETCカード年会費無料
限度額個別設定
国際ブランド
電子マネーApple Pay
海外旅行傷害保険

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