個人クレジットカードでは、年会費無料のクレジットカードとしてライフカードが広く活用されています。この法人版としてライフカードビジネスライトプラスがあり、個人事業主・フリーランスや会社組織が申し込むことができます。

法人カードの中でも、ライフカードビジネスライトプラスは年会費無料という大きな特徴があります。個人クレジットカードと同じように、年会費なしでカードをもてるのです。

ただ、ライフカードビジネスライトプラスの特徴は年会費が永年無料になるだけではありません。他にも優れた特徴があります。どのような法人カードなのかについて、その評判や他の法人カードとの比較を交えて解説していきます。

スタンダード
対象 個人事業主・法人代表者
券面
年会費無料
追加カード3枚
還元率0.5%
ETCカード年会費無料
限度額10~500万円
国際ブランド  

年会費が永年無料のライフカードビジネスライトプラス

法人カードの中で年会費無料の法人カードは非常に少ないです。どの法人カードであっても年会費が必要になるのが普通です。

そうした中、年会費無料の法人カードとしてライフカードビジネスライトプラスがあります。ビジネスをしている人であれば、個人事業主(自営業)であっても申請することができます。

ビジネスを始めたばかりであれば、まだ売上額がそこまで大きくないです。したがって、少しでも年会費があると負担になってしまいます。そうしたとき、年会費無料でもてる法人カードは非常に優れています。

さらに、ライフカードビジネスライトプラスでは追加カードを3枚まで年会費無料で発行できるという特徴があります。

一般的な法人カードでは、追加カードを発行するたびに年会費が加算されていきます。追加カードの枚数が多くなるだけ、年会費分の経費が上乗せされるのです。

ただ、ライフカードビジネスであれば追加カードを含めて年会費無料であるため、役員や社員用に追加カードを作るときであっても気軽に発行することができます。

法人ETCカードも年会費無料

追加カードが無料になるだけでなく、法人ETCカードについても年会費無料です。法人ETCカードについては、1枚を無料で発行できます。

高速道路・有料道路を使用するとき、時間帯によってはETCカードを使うだけで30~50%の割引が適応されます。深夜割引や休日割引など、ETCカードを利用すれば高速道路代が安くなるのです。

このため、ビジネス利用で高速道路を使うときは法人ETCカードが必須です。また、社員用に法人ETCカードを貸すこともあります。

ただ、法人ETCカードを発行するごとに年会費などがかかると非常に馬鹿らしいです。しかし、ライフカードビジネスの法人ETCカードではそうした心配なくETCカードを手にすることができます。

なお、本体の法人カード一枚に対して、法人ETCカードを一枚発行できます。「法人カード + 法人ETCカード」という図式なので、ETCカードを加えたい場合はそれに対応する追加カードを発行する必要があります。

社員用に追加カードを利用することも可能

ちなみに、非常に儲かっている社長であったとしても、年会費無料のライフカードビジネスライトプラスを利用することはよくあります。役員・従業員用にライフカードビジネスライトプラスを活用するからです。

つまり、社長個人はゴールドカードやプラチナカードなど、ステータス性の高い他の法人カードを活用します。

ただ、社員に法人カードをもたせるとき、無駄にステータス性が高いと年会費だけで高額になりますし、そもそも従業員にステータスのある法人カードをもたせる意味はありません。

そこで、年会費無料のライフカードビジネスライトプラスを発行し、追加カードを役員や社員にもたせて使わせるのです。自分用と従業員用で法人カードを使い分けることについても経営者は考えなければいけません。

審査に通りやすいライフカードビジネスライトプラス

いくら年会費無料とはいっても、法人カードの審査に通過しなければいけません。それでは、ライフカードビジネスライトプラスではどのようになっているのかというと、他の法人カードに比べて審査に通りやすくなっています。

そもそも、年会費無料のクレジットカードに申請する人は「ビジネス開始直後の個人事業主」「設立一年未満の法人」など、ビジネスでの実績のない人がほとんどです。儲かって仕方のない会社の社長であれば、ステータス性の高い法人カードに申請しています。

このため、年会費無料という性質から「ビジネスでの実績が少なくても審査を通過させやすくしないといけない」というカード会社の事情があるのです。そのため、他の法人カードの審査に落とされたとしてもライフカードビジネスライトプラスであれば問題なく審査に通過する可能性が高いです。

決算書類の提出は不要

ライフカードビジネスライトプラスの場合、決算書の提出が不要です。つまり、どれだけ赤字であったとしても、業績が悪かったとしてもそこでは審査されません。必要なのは本人確認書類(運転免許証など)だけなので、安心して申し込みできます。

法人であればどの法人カードも登記簿謄本(履歴事項全部証明書)の提出は必須です。これに加えて、本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)のコピーを郵送するだけで問題ありません。

個人事業主の場合、登記簿謄本(履歴事項全部証明書)はないので本人確認書類だけで審査に通過します。

経営者個人の信用情報に問題がない場合、たとえビジネス初心者であったとしても問題なくライフカードビジネスライトプラスの審査に通過すると考えればいいです。

高い限度額を有している

また、ライフカードビジネスライトプラスが評判な理由としては、他にも「高い限度額」があげられます。

年会費の安い一般カードであると、限度額の上限が100万円までになっていることが多いです。ただ、ライフカードビジネスライトプラスは限度額10~500万円です。

一般的な法人カードの場合、ゴールドカードであっても限度額の上限が250万円までに制限されていることが多いです。そういう意味では、年会費無料であるにも関わらずかなり高額の利用限度額を設定することができます。

もちろん、ライフカードビジネスライトプラスでは一時的な増枠にも対応しています。利用限度額については、かなり柔軟に対応できる法人カードです。

複数分割払い、リボ払いも可能

さらに、法人カードの中では珍しく複数の分割払いやリボ払い(リボルビング払い)にも対応しているという特徴があります。

ライフカードビジネスライトプラスの支払い方法としては、1回払い、回数指定分割払い、ボーナスー括払い、リボルビング払いがあります。分割払いは指定回数に分けて支払う方法ですが、リボ払いでは「毎月5万円ずつ返済する」などのように、指定額を返していく方法になります。

法人カードで分割払いやリボ払いをするとなると、経営状況が苦しいのではと推測されます。そのため、多くの法人カードで分割払い・リボ払いの機能がありません。ただ、ライフカードビジネスライトプラスではそれらの機能があるのです。

ビジネスをしているとなると、非常事態に陥ることはよくあります。通常は銀行融資を受けるのが普通であるものの、融資を受けられないなど特殊な事情がどうしても出てきます。

そうしたとき、ライフカードビジネスライトプラスをもっていると安心です。年会費無料なので、カードをもつこと自体にデメリットはありません。カードを一枚もっておくだけでも、万が一のときに備えることができます。

ただ、複数の分割払いやリボ払いをするとなると、年利15%以上になることは珍しくありません。そのため、あくまでも緊急事態のときだけに留めるようにしましょう。

ライフカードビジネスライトプラスのお得なサービス

年会費無料であっても、ライフカードビジネスライトプラスには他にも評判のサービスがあります。

もちろん、「これは意味がないのでは」とういサービスもあります。例えば、弁護士無料相談やクラウド会計ソフトfreee(フリー)などのサービスはありますが、実際のところこうしたサービスを利用する経営者はほとんどいません。

カード会社が提供する弁護士に相談するよりも、知り合いからの紹介など信頼できる弁護士に相談したほうが良いです。

また、個人事業主では複雑な会計が必要ありませんし、法人では必ず顧問税理士に依頼することになります。そのため、ライフカードビジネスライトプラスが提供する会計ソフトfreee(フリー)は実際のところ無視して問題ありません。

そこで、ライフカードビジネスライトプラスではそれ以外のサービスに着目しましょう。

福利厚生サービス「ベネフィット・ワン」の優待

ライフカードビジネスライトプラスでは福利厚生代行サービス大手のベネフィット・ワンに優待価格で入ることができます。このときは以下のような優待サービスになります。

通常価格優待価格
入会金100,000円(一社)無料
月会費スタンダードコース400円(一名)320円(一名)
ゴールドコース1,050円(一名)850円(一名)

※社員数100人以下の場合

社員の福利厚生としてベネフィット・ワンを利用している会社は多いです。もっているだけで優待されるため、活用するときはライフカードビジネスライトプラスをもっているだけで得をします。

また、ベネフィット・ワンはホテル宿泊や家族旅行などだけでなく、結婚式会場からペット用品まであらゆる商品価格が安くなります。そのため、家族経営で小規模の会社であったとしても、福利厚生で家族全員が会員になり、うまく活用すれば十分に元を取ることができます。

ライフカードビジネスライトプラスのデメリット

それでは、ライフカードビジネスライトプラスにはどのようなデメリットがあるのでしょうか。メリットばかりではないため、デメリットまでを踏まえてカードを利用しなければいけません。

ライフカードビジネスライトプラスのデメリットには以下のようなものがあります。

ポイント付与は普通:還元率0.5%

どれだけの割合でポイント付与があるのかを示すものとして還元率があります。一般的な法人カードの還元率は0.5%です。このとき、ライフカードビジネスライトプラスの還元率は0.5%%であり、無料の法人カードであるため高い還元率ではありません。

ただ、その他の法人カードよりも審査に通過しやすいです。例えばJCB法人カードは還元率0.5%で同じですが、ライフカードビジネスライトプラスの方が審査に通過しやすいです。また、追加カードを何枚も発行することを考えている場合、明らかにライフカードビジネスライトプラスの方が適切です。

そうはいっても、ハイスペックの法人カードのように還元率が1%を超えるようなことはありません。

海外旅行傷害保険がない

また、もう一つの大きな問題として海外旅行傷害保険がないことが挙げられます。

経営者では海外出張の機会があります。9割以上は遊びであるものの、私も海外出張という名目で外国へ行くことはよくあります。

そうしたとき、海外で病気やケガをすると高額な医療費を請求されます。ただ、クレジットカードの海外旅行傷害保険を利用すれば、高額な医療費なしで病院を受診できます。

クレジットカードを利用すれば、海外旅行保険に加入する手間やお金を節約できるのです。

ただ、ライフカードビジネスライトプラスには海外旅行傷害保険がありません。そのため、他にステータス性の優れたクレジットカードをもっていない場合、海外に出向くときは病気やケガをしないように細心の注意を払う必要があります。

また、国内旅行傷害保険やショッピング保険など、あらゆる保険付帯がないことにも注意が必要です。

ライフカードビジネスライトプラスでスタンダードとゴールドとの比較

なお、年会費無料のライフカードビジネスライトプラスはスタンダードと呼ばれ、「ライフカードビジネスライトプラス(スタンダード)」と表記されます。

それに対して、ライフカードビジネスライトプラスにはスタンダードだけでなく、ゴールドカードも存在します。スタンダードとゴールを比較したとき、二つにはどのような違いがあるのでしょうか。

・ゴールドカードの年会費・還元率・限度額

ライフカードビジネスライトプラス(ゴールド)の年会費は2,200円(初年度無料)と低めです。このとき、従業員用に追加カードを発行する場合、最大3枚まで年会費無料で発行できます。

また、ゴールドカードでは還元率0.5%であり、一般カードと同じです。限度額についても、10~500万円と大きな違いはありません。

・海外旅行傷害保険が自動付帯

さらに、ライフカードビジネスライトプラス(ゴールド)では保険付帯もあり、海外旅行傷害保険が自動付帯で付いてきます。カードをもっているだけで、海外で病気やケガをしたときに高額な医療費を支払わなくてすむのです。

・空港ラウンジの活用

ゴールドカードであると、空港ラウンジを活用することができます。日本国内であれば、国際空港や国内空港など、どの空港でも「ゴールドカードと航空券を提示すれば入れる空港ラウンジ」が存在します。

飛行機の待ち時間は長いです。そうしたとき、空港ラウンジを活用すればジュースを飲み放題ですし、コンセントを利用して電子機器の充電ができます。待ち時間を有効利用するという意味でも、空港ラウンジを利用できるのは大きいです。

ライフカードビジネスライトプラス(ゴールド)に意味はあるのか

ただ、本当にライフカードビジネスライトプラス(ゴールド)に申請するメリットが大いにあるのかというと、そこまではありません。

法人カードの中でも、例えば「オリコ EX Gold for Biz」は同じようにゴールドカードであり、年会費2,200円です。還元率は最初から0.6%であり、年間200万円以上の利用があると還元率1.1%になります。

また、オリコ EX Gold for Bizも海外旅行傷害保険が自動付帯であり、空港ラウンジも利用できます。

ライフカードビジネスライトプラス(ゴールド)の方が利用限度額は低く、追加カードの発行枚数も限られています。他のゴールドカードと比較したとき、どうしてもスペックが劣ってしまうのです。ゴールドカードに興味がある場合は他の法人カードで問題ありません。

こうしたことから、ライフカードビジネスライトプラスを利用するときは年会費無料のスタンダードだけで大丈夫です。

ライフカードビジネスライトプラスで年会費無料のメリットを受ける

法人カードの中でも数少ない年会費無料のクレジットカードがライフカードビジネスライトプラスです。このメリットが最も大きく、さらには審査も通過しやすいです。

年会費無料であるため、途中で法人カードが必要なくなったとしても解約する必要はありません。もし、メインの法人カードでなくなったとしても、予備の法人カードとしてずっと持ち続けるようにするといいです。

私も過去にあったのですが、急な支払いがあってメインの法人カードで限度額いっぱいになってしまったことがありました。ただ、その日のうちの支払いが必要だったため、利用限度額の一時的な増枠を待っている時間はありません。そこで、予備の法人カードを使って決済しました。

ビジネスではさまざまな不測の事態が起こるため、利用限度額が大きく、分割払いやリボ払いまで対応している年会費無料の法人カードを手元に置いておくことは大きな意味があります。ライフカードビジネスライトプラスに申し込み、あなたのビジネスをサポートさせていきましょう。

スタンダード
対象 個人事業主・法人
券面
年会費無料
追加カード3枚
還元率0.5%
ETCカード年会費無料
限度額10~500万円
国際ブランド  
空港ラウンジなし
キャッシング枠なし
決済方法1回払い 、回数指定分割払い、ボーナスー括払い 、リボ払い
必要書類(法人)登記簿謄本、代表者の本人確認資料

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