待ち時間の多い移動手段として、飛行機があります。1~2時間ほど前に空港へ着くのが基本です。30分前の空港到着であると乗り遅れる可能性があったり、荷物の受付が締め切られる直前だったりします。

また、手荷物検査に多くの人が並んでいる可能性を考えると、やはり早めに空港に到着しなければいけません。

そのため待ち時間を有効活用しなければいけませんが、多くの個人事業主や会社経営者は空港ラウンジを利用します。固いイスに座って飛行機を待つのではなく、専用の空港ラウンジに入ります。私もいまでは、必ず空港ラウンジを利用するようにしています。

クレジットカードの中でも、ゴールドカード以上だと空港ラウンジを利用できます。それでは、法人カードのゴールドカードでも問題なく入れるのでしょうか。ここでは、ゴールド法人カードを利用して空港ラウンジを利用するときの考え方について確認していきます。

ゴールド法人カードで空港ラウンジを利用できる

個人クレジットカードであれば、ゴールドカードによって空港ラウンジを利用することができます。これは、ビジネスカードでも同じです。ゴールド法人カードを提示することにより、問題なく空港ラウンジを利用できるようになるのです。

空港ラウンジを利用するためにはお金がかかります。ただ、ゴールド法人カードを提示することで無料で入ることができます。具体的には、以下の2つさえあれば問題ありません。

  • ゴールド法人カード
  • 航空券

国内の空港には、ほぼ空港ラウンジが存在します。例えば、以下は伊丹空港の空港ラウンジ(ゴールドカードラウンジ)です。

イスは非常に座りやすいですし、ソフトドリンクにはなりますがジュースを飲みたい放題です。空港によってはアルコールを提供してくれることもあります。

また、コンセントがあるのであらゆる机で充電することができます。固いイスに座って飛行機を待つのではなく、こうした空港ラウンジを利用して仕事をしながら搭乗時間まで待つようにしましょう。

空港に存在するゴールドカードラウンジ

空港にはゴールドカードラウンジが存在します。これは、ゴールドカード(ゴールド法人カードを含む)以上の人が入ることのできる空港ラウンジです。

どこにゴールド法人カードのラウンジがあるのかというと、空港にある案内図を確認すればいいですし、分からなければインフォメーションのお姉さんに聞いてもいいです。

または、「空港名 ゴールドカード ラウンジ」で検索しても問題ありません。例えば、「羽田空港 ゴールドカード ラウンジ」で検索するのです。

ゴールドカードラウンジの場合、多くは「手荷物検査前の空港スペース」に存在します。そのため、基本的には荷物を預けた後、時間ギリギリまで過ごし、「搭乗手続きの30分前になったら手荷物検査を通過する」という流れになります。

ただ、中には手荷物検査が終わった後の空港スペースにゴールドカードラウンジが存在することもあります。その場合は先に手荷物検査を終えて、搭乗が始まるまでゆったりと待っておくといいです。

なお、空港にはさまざまな種類(ランク)の空港ラウンジがあります。このうち、ゴールド法人カードを提示して入れるラウンジでなければいけません。このときの見分け方は簡単です。入り口の看板にクレジットカード会社のロゴがたくさん描かれている場合、ゴールドカードラウンジになります。

例えば、以下は那覇空港のゴールドカードラウンジです。

看板の下にJCBやアメックス、ダイナース、オリコなどクレジットカード会社の名前が並んでいることから、ゴールドカードラウンジであるとわかります。ゴールド法人カードの保有者であれば、全員がこのラウンジに入ることができます。

看板には入場料が書かれています。ただ、ゴールド法人カード(または、プラチナ法人カード)と航空券を入り口の受付で提示すれば、入場料なしで利用することができます。

また、以下は羽田空港のゴールドカードラウンジです。手荷物検査後の空港内に存在する、キレイで利便性の良いゴールドカードラウンジです。

入り口の看板にカード会社のロゴ(JCBやアメックス、ダイナースなど)がズラッと並んでいることから、ゴールドカードラウンジであるとわかります。

成田空港、羽田空港、中部国際空港、関西空港などの主要国際空港については、当然ながらゴールドカードラウンジが存在します。ただ、その他の地方空港であっても問題なくゴールドカードラウンジがあります。

例えば、以下は高松空港(香川県)にあるゴールドカードラウンジです。

こうした地方空港であっても、ゴールド法人カードを保有することで問題なく空港ラウンジを利用できます。あらゆる空港にゴールドカードラウンジが存在するのです。

ゴールドカードラウンジの特徴を理解する

ゴールド法人カードさえ保有しておけば、どのゴールドカードラウンジであっても利用することができます。

このとき、ゴールドカードの空港ラウンジが威力を発揮するのは国内線になります。日本国内の路線であれば、ほとんどの場所にゴールドカードラウンジが存在するため、カードを提示することで空港ラウンジを利用できます。

一方で世界に存在する空港ラウンジについては、ゴールドカードラウンジがほぼ存在しません。日本国内であれば、私はゴールドカードラウンジを何度も活用したことがあるものの、海外出張でゴールドカードラウンジを見たことはありません。

もちろん日本国内の空港であれば、国際線の手荷物検査を受ける前であればゴールドカードラウンジが設置されています。ただ、海外にはそうしたゴールドカードラウンジを見かけることはありません。頑張って探せばどこかにはあるのかもしれませんが、あまり期待しない方がいいです。

  • 海外出張:日本にある国際空港のみ、手荷物検査前でゴールドカードラウンジを利用できる
  • 国内出張:ほとんどの空港でゴールドカードラウンジを利用可能

基本はこのように考えて問題ありません。

個室やシャワールームはほぼない

ゴールドカードラウンジにあるのは、基本的に「ゆったり座れるイス」と「飲み放題のソフトドリンク」のみと考えるようにしましょう。前述の通り稀にアルコールを飲めることはありますが、一杯だけ無料だったり、有料だったりします。また、食事は提供されていません。

以下のように、ソフトドリンクやコーヒーなどが飲み放題になっています。

また、シャワールームは基本的に存在しないと考えてください。たまにシャワールームのあるゴールドカードラウンジはあるものの、どこも有料です。ゴールド法人カードの提示により、ラウンジに入ること自体は無料ですが、シャワールームの利用は1,000円などの別料金になるのです。

個室やシャワールームなどは利用できず、あったとしても有料だと考えてください。

クレジットカードで利用できない空港ラウンジを把握する

あまり空港ラウンジについて利用していなかったときの私は、どのラウンジであればゴールド法人カードによる入室が可能なのか理解できていませんでした。そのため、入室しようとしても「このカードでは入れません」と言われてしまい、恥ずかしい思いをしたことがあります。

こうしたことを経験しないためには、事前に何種類かある空港ラウンジの種類(ランク)を理解しなければいけません。空港ラウンジには、主に以下に示す3つのランクがあります。

  • ゴールドカードラウンジ
  • プライオリティ・パスで入れるラウンジ
  • 空港会社が運営するラウンジ(ANAラウンジ、JALラウンジなど)

まったく違う空港ラウンジなので、それぞれを理解しなければいけません。

ゴールドカードラウンジについては、先ほど説明した通り「入り口の看板にカード会社のロゴがあるラウンジ」であり、日本国内のあらゆる空港に存在すると考えてください。それに対して、ゴールドカードラウンジとは別に以下のようなラウンジがあります。

ビジネスカードで入れるプライオリティ・パスのラウンジ

ゴールドカードラウンジよりも、豪華な空港ラウンジとして「プライオリティ・パスで入れる空港ラウンジ」があります。プライオリティ・パスのラウンジは国内線には存在せず、国際線のみです。ただ、成田空港や関西空港に限らず世界中の国際空港にラウンジがあります。

法人カードの中では、プラチナカードなどグレードの高いビジネスカードを発行することで以下のようなプライオリティ・パスを作れるようになります。

ラウンジによって異なりますが、ソフトドリンクだけでなくアルコールも飲み放題です。また、食事も食べ放題です。ゴールドカードラウンジでは基本的にソフトドリンクだけなので、それに比べるとプライオリティ・パスのラウンジはかなり豪華になっているのです。

例えば、以下はカンボジア・プノンペン国際空港にあるプライオリティ・パスの空港ラウンジになります。

提供されている食事は非常においしかったです。シャワールームもあるため、フライトの間に汗を流すこともできました。

ただゴールド法人カードでは、国際線に存在するこうした空港ラウンジは利用できないことは理解しておきましょう。

航空会社のラウンジは使えない

また、空港には高確率で航空会社が提供するラウンジがあります。例えば日本国内であれば、ANAラウンジやJALラウンジなどがあります。

空港ラウンジの中でも、航空会社が提供する空港ラウンジが最も豪華です。例えば、ANAラウンジだと以下のようになります。

食事内容はかなり豪華になり、アルコールについても日本酒や焼酎、ワイン、ウイスキーなど種類が豊富になっています。また、ほとんどのラウンジでシャワールームが完備されています。

ANAラウンジやJALラウンジを利用するためには、ビジネスクラスに搭乗したり、上級会員になったりしなければいけないため、誰でも利用できるわけではありません。

国内線、国際線のあらゆる場所に航空会社の空港ラウンジが存在します。ただ、ゴールド法人カードではこうしたラウンジを利用できず、あくまでも「入り口の看板にクレジットカード会社のロゴが記載された空港ラウンジ」を利用するようにしましょう。

ラウンジ利用に適したゴールド法人カード

よりグレードの高い空港ラウンジを利用したい場合、プライオリティ・パスを保有できるプラチナ法人カードをもつようにするといいです。または、非常にお金はかかりますが航空会社の上級会員になっても問題ありません。

ただ、最初はゴールドカードラウンジから利用してみてはいいのではと思います。ゴールド法人カードであれば、どのゴールドカードラウンジでも利用できます。空港ラウンジの中では初級編になってしまいますが、それでも空港内にある固いイスに比べると快適度はまったく異なります。

現在私は、空港での待ち時間を必ず空港ラウンジで過ごすようにしています。その方が仕事ははかどりますし、疲れ具合も違います。ゴールド法人カードを活用し、空港ラウンジを利用しましょう。

そのために個人事業主や会社経営者がもつべき適切なゴールドカードとしては、以下のようなビジネスカードがあります。

三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド

Visaの大手である三井住友カードが発行する法人用カードとして、三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールドがあります。

年会費5,500円(税込:100万円以上の利用で次年度以降、永年無料)のゴールド法人カードです(対象取引や算定期間など実際の適用条件は三井住友カードの公式サイトを確認ください)。

三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールドのカード利用枠は~500万円(所定の審査あり)となっています。

なお、ゴールドカードではあるものの海外旅行傷害保険は利用付帯となります。つまり、事前に旅費などを当該カードでクレジット決済することが前提です。

ポイント還元率については0.5%と普通です。ただ、「電子マネーの支払い」「タクシーチケットの無料手配」「新幹線予約の割引や予約変更無料などの特典を得られるプラスEX」など、三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールドならではの特典がたくさんあります。

VisaかMastercard®から選ぶことができるため、JCBやアメックス、ダイナースのように海外で利用できない場面が起こることはありません。そのため、利便性の高い法人カードです。

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード

ステータス性の高いクレジットカードとして、アメックスが知られています。アメックスのゴールド法人カードがアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードです。

年会費は36,300円(当サイトからの申し込みで初年度無料)です。ステータスカードなので、当然ゴールドカードラウンジを利用できます。

アメックスでは空港サービスが優れています。ゴールドカードラウンジの他にも、「空港までスーツケースを無料で送れる」「海外旅行傷害保険の補償が高額であり、家族まで含めて自動付帯される」「トラベルデスクを経由することで、羽田空港や伊丹空港で利用できる1,000円食事券をもらえる」など特典が非常に多いです。

空港利用が多い場合、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードを利用することで年会費以上のサービスを受け取れるようになります。

ポイント還元率についても、ANAマイルで貯めることで還元率1%となります。ステータス性の高いカードをもち、さまざまな空港特典を得ながらゴールドカードラウンジを利用したい場合にアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードは優れています。

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